2016年4月1日

4月1日 GPIFの運用成績公表日に対する波紋

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GPIFの運用成績 参院選後に発表か
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による2015年度の運用成績の発表日が物議を醸している。例年より約半月遅い7月29日とし、参院選後になる可能性が高いことが理由だ。15年度は世界的な景気減速の影響を受け、数兆円規模の損失が出ると見られている。野党からは選挙に配慮して発表日を決めたと批判の声が上がっている。

「いくらなんでもこれはズルい。」このニュースを知った時の私の所感です。過去5年間の年度運用成績の公表日は7月上旬だったのに対し、今年は7月下旬とする目的についてGPIFは「透明性の向上」としています。これを言葉通りに受け取れる訳がありません。15年度はアベノミクスが始まって以来、初めて日経平均株価が前年度末を下回りました。アベノミクスの成果として株価上昇を高らかに謳っていた安倍政権からすると、選挙前に公表しては大きなマイナス材料となるほどにGPIFの運用成績が悪かったのではないかと勘繰ってしまいます。公的年金は国民から集めているお金である以上、運用には大きな責任が伴ないます。その公表を先送りにするとなると、衆参ダブル選挙の現実味が増したのではないかと感じました。
仮に、選挙対策ではなく「透明性の向上」のための延期だとして考えてみます。GPIFは運用成績を高めるために債券投資からリスク投資への比率を高めているのは周知の事実でしょう。今度は、より正確なデータを集計・公表まで約4か月を要するような機関が、迅速な決断が必要とされるリスク投資を拡大していって良いのか?という疑問が湧きあがります。揚げ足を取るようですが、この運営のやり方はズルいと言わざるを得ません。

(ナカモト)

GPIF・・・年金積立金管理運用独立行政法人の英語名: Government Pension Investment Fund の頭文字を取った略称。厚生労働省所管の独立行政法人である。日本の公的年金のうち、厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行っている。運用規模は約138兆円。