2016年3月14日

3月14日 デュレーションから読み解けるもの

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社債金利 過去最低を更新 
国内企業がかつてない低金利で、長期の社債を発行できるようになってきている。11日までに決まった2015年度の社債の発行条件をまとめたところ、利率は0.5%と過去最低を更新し、償還までの期間は11年8カ月と過去最長だった。日銀のマイナス金利政策などの影響が出ているためだが、金利の急速な低下を受けて社債の発行額が減少するといった副作用も現れ始めつつある。

日銀が導入したマイナス金利が、企業の資金調達に影響を与え始めました。債券に投資された資金の平均回収期間をデュレーションと言いますが、このデュレーションが長くなっていることから、企業は「金利の底」と見ていると推測することが出来ます。資金調達は「金利が高いならば短く借り、低ければ長く借りる」という考えが原則だからです。逆にデュレーションが短いと、企業は「まだまだ金利が下がるのではないか」と判断していると言えます。
多くの企業が低金利のうちに長期債を発行してしまえ!!と動いている結果、過去最長の残存期間を更新した訳ですが、中には社債を発行して得た資金を自社株買いなどに充てる企業もあります。自社株買い自体は悪いことではなく、それぞれの経営者が判断することですので外野がどうこういうものではありません。しかし、金融緩和で恩恵を受けやすいのは既に金融資産を持っている主体であることを如実に表していると感じます。国民全体に恩恵が行き渡る政策に取り組んで欲しいものです。

(ナカモト)

デュレーション・・・デュレーションとは、債券に投資された資金の平均回収期間のことをいいます。利付債券に投資されたお金は、クーポンレートと満期日に支払われる償還額という形で回収されます。この複数のキャッシュフローを一本にまとめたと考えた場合の債券の残存期間がデュレーションです。