2016年3月7日

3月7日 マイナス金利の恩恵

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設備投資、M&Aに追い風 企業の資金調達金利 低下 
上場企業の社債発行や銀行借り入れの金利低下が続きそうだ。ヤマトホールディングスが今月発行する3年物社債の利率は年0.05%程度と事業会社として過去最低となる見通し。日銀のマイナス金利政策の影響が波及し始め、長期の銀行借り入れでも金利低下が進むと見られる。金利負担の軽減で、企業の資金調達が活発になり、設備投資やM&A(合併・買収)を後押しする流れも生まれそうだ。

日本経済の大きな問題の一つが資金のダブつきです。市中銀行は日銀の当座に資金をブタ積みし、企業全体の内部留保は300兆円を超えるとされています。日銀は、滞留しているお金が市場を循環するようにマイナス金利を導入した訳ですが、調達コストの面では恩恵を受ける企業が増えていきそうです。ヤマトHDの場合、0.05%という低金利で社債を発行できる事から、3年後に倒産している可能性は低いと投資家が判断していると言えます。
この利益の薄い債券を購入するのはどんな主体なのか想像すると、GPIFや生保・銀行と言った機関投資家の他に、社団法人や財団法人などの存在が挙げられます。これらの法人は資金を運用をしないといけないのですが、大元をたどれば税金で賄われている組織などもあり、例えば「株式で運用してはいけない」と言った制限がある場合が多いです。債券で運用せざるを得ない場合、10年物ですらマイナス金利となっている国債を購入する訳にはいきませんので、超低金利の社債でも需要があるのです。
マイナス金利が導入されてから、私の周りでも「マイナス金利ってどういうこと?」という話題が増えてきていると実感します。イズムコンサルティングが毎月行っている無料セミナーの今月のテーマは「マイナス金利」を取り上げますので、関心のある方はチェックしてみてください。

(ナカモト)

企業の資金調達・・・企業・組織などが外部から事業に必要な資金を調達することをいう。方法としては、株式の発行による資本(自己資本)調達と、負債(他人資本)による調達の2つに大別できる。負債による調達は、金融機関からの借入れ、コマーシャルペーパー(CP)や社債の発行による資金の調達を含む。