2016年3月4日

3月4日 安倍首相が求める「おとなチャレンジ」!?

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首相 サービス生産性の伸びを2倍 表明へ 
政府は日本の国内総生産(GDP)の7割を占めているサービス業の成長力強化に向けた包括的な対策を打ち出す方針だ。安倍晋三首相が4日夕の官民対話で同分野の生産性の伸びを2020年までに現状の2倍に高める方針を表明する。日本経済の長期停滞は生産性の低さが原因と分析、GDP600兆円という目標の達成に向けてテコ入れが必要との見方を示した。

これを書くと年齢がバレてしまいますが、私が中学生の頃の社会の教科書では、国の経済規模を測る指標としてGNP(国民総生産)で表すことが普通でした。1993年から内閣府がGDP(国内総生産)を代表的な指標として使うようになり、安倍首相はアベノミクス新三本の矢の最大の旗印として「GDP600兆円」を打ち出しました。そのための手段として「生産性の伸び率を2倍にせよ!!」と民間に号令をかけるようです。
GDPの内訳の表し方にはいくつか方法がありますが、生産面・分配面・支出面の金額が等しくなる三面等価の原則という性質があります。分配面でGDPを見たときに半分以上は雇用者報酬、つまりは国民全体の給料が占めます。おおざっぱに言うと、GDPが現在の約500兆円から600兆円に増えるという事は、国民全体の給料が1.2倍に増える事と意味合いがつながります。国民の給料が1.2倍になれば嬉しい限りですが、アベノミクスが始まってから3年間のGDPの推移は1.35%、▲0.03%、0.42%と、ほぼ横ばいです。安倍首相の号令は、売上が横ばい続きの日本株式会社という会社があったとして、「4年で売上120%を目指すから、従業員は生産性の伸びを2倍にせよ!!」と、現場を理解していない社長がチャレンジを要求しているようなものです。
ちなみに支出面でGDPを見ると、個人消費が6割を超えます。規制緩和などの支援によるテコ入れが全くダメとは言いませんが、消費増税をやめた方がよっぽどGDPを上げる効果を望めるような気がします。

(ナカモト)

GNP・・・GNPとは「国民総生産」のことで、一定期間内に国民が生産したものの総額をいう。国境を超えたグローバルな活動が進展する中で、「国民」に限定する意味が薄れてきたため、GNPよりもGDPの方が重視されるようになった。
GDP・・・国内総生産。国内で新しく生産された商品やサービスの付加価値の総計。一国の国内の経済活動の規模や動向を総合的に示す指標として用いられ、GDPの伸び率がいわゆる経済成長率に値する。