2016年2月25日

2月25日 下げ止まらない金利

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長期金利 最低更新 
24日午後の債券市場で、長期金利が過去最低水準の記録を更新した。長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは一時、前日比0.050%低い(国債価格は高い)年マイナス0.055%に低下した。

マイナス金利導入から約一ヶ月経ち、毎日紙面を賑わせているのがこの金利の低下いう現象です。24日に新規に発行された国債の利回りが過去最低を記録しました。国債というのはいわば日本という国がする借金です。マイナス金利という現象は、国にお金を貸した人間が金利を支払うということを意味します。個人に置き換えて言うと、銀行でお金を借りてお金を受け取る、という事です。そんな事がまかり通るならば銀行はお金を貸そうとしません。ではどうしてこうした現象が起きているのか?それは市場参加者が今後、更なる金利低下を見込んでいるからです。経済学的には金利には物価の調整機能があるとされています。19世紀のアメリカの経済学者フィッシャーの唱えたフィッシャー方程式によると、物価の上昇期待が金利上昇を導くとの関係性があります。また金利は行き過ぎた物価上昇を抑える役割を果たします。下げ止まらない金利は何を意味するのか?デフレ時代の再来です。少なくとも市場関係者はそう予測して国債を購入しています。デフレ脱却に向けた黒田日銀総裁の次の手はあるのか、今後の発言に注意が必要です。

(市川 淳)

長期金利・・・償還期間の長い債券や満期までの期間が長い金融資産や負債の金利。期間が1年未満が短期とされ、1年以上が長期とされることが多い。残存期間が10年に最も近い国債の金利が日本では代表的な長期金利である。