2016年2月16日

2月16日 予算委員会での安倍首相のトンデモ発言

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日経平均急反発 市場では慎重な見方も 
15日の日経平均株価は1069円上昇し、先週1週間の下落幅(1866円)の半分強を戻した。前週末の欧米株高や、連休明けの上海市場が下げ渋ったことなどプラス材料が重なり、投機筋が売っていた株を一斉に買い戻した。ただ、米中の景気不安が払拭されたわけではなく、当面は不安定な値動きが続くとの見方が大勢だ。

日経平均が2000年以降3番目の上昇幅で動きました。1位は昨年9月9日の1343円で、チャイナショックによる下落局面の中での反発。2位は2008年10月14日の1171円で、リーマンショックによる下落局面の中の反発。今回の年初からのベア相場は、「これで終わった」とはとても言い切れませんので、今後も株価の動きには注意が必要でしょう。
昨日の株価急騰を受けて、ネット上ではとある人物に注目が集まりました。その方は、相場予想がことごとく裏目に出るので、「この人の意見の逆の行動をすれば当たる」という逆指標的に有名になった武者陵司さんです。一貫して日本株の強気予想を続けていた武者陵司さんが先週に行った大阪の講演で、日本株に対する楽観シナリオを修正したと情報が流れていたのですが、「武者さんが弱気転換したことにより株価が急騰した」とするアノマリー(説明のつかない法則)めいた見方が一部でなされ、盛り上がっていました。
日々の株価が乱高下するなか、予算委員会では安倍首相がとんでもない発言をしています。GPIFの運用損が株価下落で拡大しているという指摘に対して、「想定の利益が出なければ、当然支払いに影響する。」と述べたのです。GPIFは運用で失敗しても誰も責任を取らない上に、「損失が出たら年金受給額を減らす」というのはさすがに乱暴過ぎると言えないでしょうか。

(仲本 政康)

武者陵司・・・ドイツ証券出身の日本の投資ストラテジスト。(株)武者リサーチ代表。著書多数。相場予想が外れる事から「ミスター180°」と揶揄されることもある。
※武者さんはアベノミクスが始まる前の2012年前半に、その後の劇的な円安進行と株価上昇の予想を的中しており、名著も多い素晴らしい人物です。