2016年2月10日

2月10日 報じられないサーキットブレーカー発動

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国債10年物金利 初のマイナス 
日本の長期金利が初めてマイナス圏に入った。9日の東京市場では指標となる新発10年物国債の年利回りが一時、マイナス0.035%まで低下(価格は上昇)。新興国景気の懸念に加え、ドイツ銀行の利払い不安をきっかけに欧州で信用不安が浮上。株式を売って国債を買う動きが世界で見られた。円相場は1ドル=114円台前半へ急上昇し、日経平均株価は今年最大の下げ幅となる918円安をつけて取引を終えた。

市場が戸惑っています。低金利にも関わらず国債の需要が膨らみ、長期金利が初めてマイナスを付けました。マイナス金利でも買いを入れる投資家の思惑を想像すると、「今後さらにマイナス幅が拡大する(債券価格が上がる)」ことを予想した行動だと考えられます。今回の市場の揺れの震源の一つはドイツだと言われています。デリバティブ投資に偏ったドイツ銀行の経営状況に、一部のアナリスト等から不安が囁かれていましたが、ドイツ銀行のクライアン共同頭取らは不安払しょくに躍起になっています。
昨日、株式市場は「欧州発の金融不安」「1バレル=27ドル台まで落ち込んだ原油安」「1ドル=114円台まで進んだ円高」と、日本の株価にとってマイナス要素が重なり、今年最大の下げを記録しました。なぜか新聞等では一切報道がされていませんが、日経平均先物は2011年以来となるサーキットブレーカーが発動しました。午後0時36分12秒から同0時46分12秒の間、取引が停止され、それだけ市場が冷静さを欠いていたと言えます。
日経平均先物のサーキットブレーカーが発動したのは、2001年9月12日(アメリカ同時多発テロの翌日)、2008年10月14日および16日(リーマンショックの混乱)、2011年3月15日(東日本大震災・福島原発事故による混乱)以来5回目です。過去4回は歴史に残る出来事の際に発動していますが、今回の市場の混乱は何を意味するのか・・・。あらゆる方面にアンテナを張り巡らせておく必要がありそうです。

サーキットブレーカー・・・株式市場や先物取引において価格が一定以上の変動を起こした場合に、強制的に取引を止めるなどの措置をとる制度。