2016年2月4日

2月4日 マイナス金利導入で動くマネー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マイナス金利の適用対象 当座預金の約1割
3日、日銀は金融機関が日銀に預けるお金(当座預金)へのマイナス金利の対象が、16日の導入当初10兆円程度になると発表した。その後の幅も10兆~30兆円に抑える方針。日銀の当座預金の総額の1割前後にとどまる。対象が狭くても市場での金利は引き下がっていくと判断した。

3日の日経平均株価は前日比559円安と大きく反落しましたが、マイナス金利導入の効果に対して市場が冷静な見方になってきた面があると思います。2月時点での日銀の当座預金残高は260兆円の程ですが、その全てがマイナス金利になる訳ではないので、マイナス金利導入発表当日の熱狂がいったん冷めた形です。先週末の決定後、金融株が急落したことに配慮をした公表だと思われます。
改めて数値を読み解くと、0.1%の付利を得られる基礎残高は現状で約250兆円。これが2月16日から210兆円ほどに減り維持されるということから、約40兆円のマネーが日銀の当座から動くことになります。そうなってくると、住宅を担保に取れる住宅ローンの貸し出しなどに資金が向く可能性があるでしょう。
余談ですが、日銀政策決定会合のあった29日の夕方に、マイナス金利の導入に関して直接日銀に電話をかけて質問をしました。その時の担当の方がものすごく丁寧で分かりやすい解説をしてくれました。これまで色々な役所に問い合わせをした経験がありますが、抜群の対応でした。個人名は伝えない決まりがあるそうですが、さすが中央銀行の職員は聡明であると感じるやりとりでした。

(仲本 政康)

日本銀行・・・日本銀行法に基づく財務省所管の認可法人。日本の中央銀行。日本国政府から独立した法人とされ、公的資本と民間資本により存立する。「物価の安定」と「金融システムの安定」という大きく二つの目的がある。