2015年12月24日

12月24日 本日のニュースのポイント

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(1)外国人 国債保有残高シェア10%に迫る
日銀の統計によると、海外の投資家による日本国債の保有残高が初めて100兆円を超えた。海外投資家が保有する国債と国庫短期証券の残高は9月末時点で101兆円と、前年同期比で16.5%増えた。国債発行残高1039兆円のうち、外国人の保有シェアは9.8%と2桁に迫る。欧州などで国債利回りが低下しており、日本国債に資金を振り向ける動きが見られた。

海外マネーの一部が日本国債に流れています。理由は欧州の国債利回りが低下していることが挙げられます。スイスでは人類史上初めて10年物の国債入札でマイナス金利が発生し、中央銀行がマイナス金利を維持する方針を示す状態が続いています。お隣のドイツにおいても一時マイナス金利が発生しました。欧州の国債利回りの低下により、日本国債の投資対象としての魅力が相対的に上がったという図式です。
日本の財団法人や公益法人などの多くは、株式などのリスク資産に投資することが出来ず、債券投資しか許されていません。海外においても、債券投資をせざるを得ない機関からすると、日本国債は安全な投資先として評価されています。
また、先日の日銀黒田総裁の緩和策発表の内容に、市場では失望感が出たとも言われています。追加緩和策が小粒で、これ以上の円安は進まず底値に近いと考えた投資家が、日本国債の買いに回ったとも考えられます。
日本経済における海外勢が日本国債を買うデメリットとして、金利変動のリスクとなる可能性が挙げられます。海外投資家にとって、日本国債はあくまでも投資対象のひとつに過ぎません。日本国債の投機的魅力が薄れるような事態に陥った際に、海外勢が一斉に日本国債を手放し金利が急上昇する危険性をはらんでいます。

マイナス金利・・・金利がマイナスになった状況をさす経済用語。一般的には、お金の借り手が貸し手に利子を支払うのが普通であるが、逆に、貸し手が借り手に利子を支払う状態を意味する。通常の経済状態でマイナス金利が発生することはないが、超低金利下や金融危機時などに、信用力のある通貨・債券・金融商品などの取引でマイナス金利が発生することがある。