2015年12月17日

12月17日 本日のニュースのポイント

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(1)アメリカ 9年半ぶり利上げ
米連邦準備理事会(FRB)は16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年0~0.25%から0.25~0.50%に引き上げた。利上げは9年半ぶりで、2008年末から続くゼロ金利政策を解除した。歴史的な金融危機に対処した前例のない大規模緩和策は終幕となる。世界のマネーの流れを変える転換点となることは必至だ。

経済の基本的な教科書などでは「世の中の金利が上がると、リスク資産の株を売り、より安全とされる債券にマネーが流れる」と記述されることが多いはずです。しかし、今回はFRBの利上げ宣言後にNYダウも、17日の日経平均株価も上昇しました。これは「FRBは利上げをするのかしないのか?」という不透明感が払しょくされたことにより、投資家の心理が上向いたことによります。投資の世界では「リスク」というと危険性ではなく「不確定要素の振れ幅」を意味します。例えば、100%墜落する飛行機と、50%の確率で墜落する飛行機では、リスクが高いのは「50%で墜落する飛行機」という考え方をします。なぜなら、100%墜落する飛行機には、乗らなければ危険性を回避できますが、50%の場合は「どっちになるか不確定」だからです。
また、FRBの利上げは「アメリカ経済が回復している」ことが条件でした。今回、利上げに踏み切ったことにより、アメリカ経済の好調を認める形になっています。金利は体温に例えられることがありますが、高すぎても低すぎても経済にとっては良くありません。異常事態と言えた「ゼロ金利」が解除されたことは、経済が正常化していることになります。イエレン議長の「(利上げのペースについて)緩和的スタンスは続く」という発言も、投資家にとっては安心材料になったと言えるでしょう。

FRB・・・「米連邦準備理事会」の略。全米にある12の連邦準備銀行を統轄し、公定歩合、支払い準備率の変更、公開市場操作の方針など米国の金融政策を決定する。