2017年12月1日

12月1日 北朝鮮の異様な状況

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金正恩に透ける焦り 「核戦力の完成」誇示

自動車工場、トラクター工場、ナマズ養殖場、化粧品工場、履物工場、果樹農場……。11月29日、北朝鮮は2カ月半ぶりに大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を強行したが、その間、金正恩(キム・ジョンウン)委員長は核・ミサイル開発の陣頭指揮でなく、さまざまな生産施設の現地指導に精を出していた。「核戦力の完成」を高らかに宣言したものの、正恩氏の言動からは強まる経済制裁への焦りが透けて見える。

水曜未明は、北朝鮮のミサイル発射で政府も防衛省もテレビ局などメディアも迅速な情報収集などに追われたことでしょう。しばらく鳴りを潜めており、北朝鮮の事情が変わってきたのかなと思っていたら、ミサイル発射準備の予兆確認の報道から時をあけずに今回の発射実験が行われました。やはり、金正恩は瀬戸際外交のみが正解であると踏んでいるようです。片や、日本海では北朝鮮籍の木造船が次々と漂流し、死者を乗せた状態で日本に流れ着いています。船は時代遅れの旧式どころではなく、少なくとも日本海を渡ってくるには適さないような心細いオンボロな型とのこと。脱北して日本に逃れてきたのかと言うとそうでもなく、漁業をしていて漂流したというから驚きました。中国に漁業権を売ったがために、小船で遠洋まで漁に出ざるを得ない状況で、北朝鮮という国家は存続できるのでしょうか。中国、ロシアの動向一つで諸問題に決着がつくはずですが、果たしてその日は近いのか。

(ナカモト)

ICBM(大陸間弾道ミサイル)・・・Intercontinental Ballistic Missileの略。米ソがICBMなどの削減を目指した戦略兵器制限条約(SALT)では、射程5500キロ以上と定義される。射程1万キロ以上のものもある。核弾頭を搭載し、敵国の首都や軍司令部などを直接攻撃し、戦争遂行能力を奪うことを想定している。米戦略国際問題研究所の報告などによると、米ロ中が保有するほか、インドが昨年12月に発射実験に成功したと発表した。