2017年10月18日

10月18日 囲碁界に井山あり

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井山王座が再び7冠 囲碁 名人位を奪取

17日、囲碁の井山裕太王座(28)が昨年11月に崩された七冠を再び達成した。高尾紳路名人(40)に挑戦した第42期名人戦七番勝負の第5局に勝ち、4勝1敗でタイトルを奪取した。これにより王座、棋聖、本因坊、天元、碁聖、十段と合わせて七大タイトルを再び独占。将棋では1996年に羽生善治棋聖(47)が七冠となったが、2度目は囲碁将棋界を通じて史上初めてのこと。

将棋界では藤井聡太四段が連勝記録を伸ばして大フィーバーになったのが記憶に新しいですが、囲碁界では絶対王者が更に輝きを増しています。井山本因坊が1年前に失った名人位を取り戻し、全7タイトルを独占です。何が凄いかと言うと、1年で名人位を取り返したことよりも、他のタイトルを一つも落とすことなく防衛し続けていることです。タイトルを多く持っていると、それだけタイトルを賭けた対局が増える訳ですが、対戦相手はリーグ戦を勝ち抜いた挑戦者で、その勢いや意気込みは相当なものである事は想像しやすい。極限の闘いを年に何十局もこなす井山本因坊の実力が抜き出ていると私は考えます。2010年に台湾出身の張栩元名人が史上2人目の生涯グランドスラムを達成した時には長期政権を築くものかと思っていましたが、張栩から名人位を奪った井山が覇権を握ったことも何ともドラマチックでまるで小説やマンガの世界のようです。来年は井山名人が世界の舞台でトッププロを打ち負かすことを期待したいです。

(ナカモト)

囲碁のタイトル・・・日本棋院の七大棋戦は棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段のタイトルを賭けて行われる。生涯において全てのタイトルを保持することを生涯グランドスラムと呼ぶが、井山は史上三人目のグランドスラム達成者。同時期に7冠を独占するのは史上初。