2015年11月27日

11月27日 本日のニュースのポイント

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(1)一億総活躍 介護・保育施設 100万人分増 政府緊急対策
26日、政府は安倍晋三首相が掲げた「一億総活躍社会」実現への緊急対策を決めた。介護や育児に関わる人が仕事をやめずに両立できるよう、計100万人分の介護・保育施設の整備を目指す。働く人全体の所得の底上げを図り個人消費の喚起につなげたいと、最低賃金を毎年3%程度ずつ引き上げ、2020年を目途に1000円にする目標を打ち出した。

 安倍首相は歴史を回顧するような政策を打ち出すことがある。安倍首相の祖父である岸信介が首相を務めた頃、安保闘争が起こっていた。安保闘争の後に池田内閣の「所得倍増計画」により、高度経済成長を実現。安倍政権が安保改革を進めた後に、経済成長の旗印として「GDP600兆円」を掲げた事は歴史をなぞらえていると考えられる。
高度経済成長期の1960年代に「一億総中流社会」という考え方が国民全体に浸透したが、アベノミクスの最大のテーマでもある「一億総活躍社会」にも過去の歴史との共通点を見いだせる。

「GDP600兆円」を達成する中で、最低賃金について全国加重平均1000円を目標としているが、この「全国加重平均」というのがポイントである。人数による影響を加味する加重平均は、人口が多い地域の最低賃金に値が寄る。つまりは都心部の最低賃金が高ければ、地方の最低賃金が低いままでも全国加重平均1000円を達成してしまう。このような統計のマジックのような手法ではなく、広く国民全体の経済が上向くような政策を期待したい。

 

加重平均・・・平均値の算出方法の一つ。平均する各項の違いを考慮にいれ、対応する重みをつけてから平均すること。