2017年8月30日

8月30日 大手銀行も大苦戦のマイナス金利

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銀行、苦肉の金利ゼロ融資 日銀預金抑制

銀行が金利ゼロの融資先を探す「ゼロハンター」の動きを強めている。マイナス金利政策で日銀に余ったお金を預けて損するよりは、たとえ金利ゼロでも貸し出す方が得策とみた動きだ。お金の向かう先は政府系の資金運用で、特別会計や独立行政法人の応札は過去最高を更新した。運用難にあえぐ銀行の苦肉の策だが、収益へダメージが出ている。

毎日のように新聞を読み、ニュースを追っていると、いかに今の銀行が苦しい状況か理解出来ます。数年前以来、地方銀行から始まり今では大手銀行ですら運用難に陥っています。原因は何かというとマイナス金利です。銀行の仕事は結局、預かったお金から貸し出しをして手数料を取る事やローンで長期に貸し出して金利を稼いだり、債券や株等金融資産の投資で運用をし、お金を増やして利益を上げています。ただ、今や消費者の財布の紐が固く、消費を控えているのでやはり物の売買の波が低く、物価も上がらないですしそもそも世の中にお金が出回らない不景気が続いています。そこで黒田総裁が導入したのがマイナス金利です。金利を下げてお金を使ったり、借りる側に対して負担を少なくしてもっとお金を回しましょうという意図がありました。しかし、これの弱点は貸す側が儲からない事です。この弱点をもろに喰らった形となったのは銀行でした。金利が低いので貸し出しても儲からない。銀行の銀行である日銀に貯金していても手数料だけ取られる。お金を自行に置いておいても運用になっていないので株主や顧客が離れて行く。今の銀行の悩みは「業務純益」の低下です。八方塞がりになった銀行が考え付いたのは金利が0でも潰れる心配が民間よりは安全な政府系の資金運用機関に融資をする事でした。つまり銀行としては全く儲からないないけど、何もしてないのでは社会が許してくれないから形だけ仕事していますという体にします!という話しです。筆者としてはやはりマイナス金利にする事自体が失敗だったと思います。すぐにでもマイナス金利を撤廃し、金融機関を温度を元に戻す事からやり直して欲しいと思います。

(稲葉 大輔)

業務純益・・・銀行などの金融機関が融資などの本業で得た利益を示す。一般の会社の営業利益に近い。貸出利息の額から預金利息の額を引いた資金利益、手数料等の役務取引等利益、債券・外為等の売買損益を意味する「その他業務利益」などを合計して業務粗利益とし、そこから経費、並びに一般貸倒引当金繰入額を差し引いて算出する。