2017年8月25日

8月25日 アメリカ議会の茶番定期

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

税財政に暗雲再び

米国の財政運営への懸念が増している。トランプ米大統領は22日、政府機関を閉鎖してでもメキシコ国境との壁は造ると明言した。株式市場などは警戒を強めている。米財政は債務上限の引き上げという別の課題も抱えており、どちらも議会で法案が通らないと事態は頓挫することになる。トランプ氏と議会・共和党はぎくしゃくが目立っており、9月末の最初のタイムリミットに向け暗雲が広がる。

世界中の投資家がいま注目しているのは、ジャクソンホールでのイエレンFRB議長やドラギECB総裁の講演と、アメリカの議会の行方でしょう。その中で、アメリカ議会で問題となっているのは債務上限と予算の成立ですので、定期的な茶番だというのが私の持っている印象です。
アメリカ政府は2013年委も議会のもつれにより予算執行が停止した経験があります。その時は公務員が一時帰休を余儀なくされ、役所の業務以外に国立公園や博物館と言った施設なども閉鎖に追い込まれました。短いものは2週間ほどでサービスが再開されましたが、アメリカ中で不便を強いられたことでしょう。今回の騒動はトランプ氏が妥協点を提示して予算が通るのではないかと予想します。経営者としては優秀だとすれば、予算を通すメリットの方を優先すると考えられるからです。もう一方の債務上限問題も、法案を通さないことにより世論で批難されることを避けるために期限ギリギリで上限引き上げが決まると考えられます。仮に決まらなければ、フィッチはアメリカ国債の格下げを検討するとメッセージを出していますので、格付けが下がる事態は回避してくるでしょう。

(ナカモト)

債務上限問題・・・米国では政府債務(借金)の上限を議会が決めており、1960年代以降で70回以上この上限を修正してきた。もしも議会で承認が下りずに上限に達してしまうと債務不履行(デフォルト)の事態に陥る。