2017年8月18日

8月18日 生命保険会社のフィデューシャリーデューティ

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大手生保 代理店へ出資を強化

大手生命保険会社が、他社商品も含めて複数の保険を取り扱う「販売代理店」に相次ぎ出資するケースが増えている。若い世代や企業の経営者など、職場訪問が中心の営業職員では手が届きにくい顧客を獲得するのが狙いだ。代理店側も大手の資金を活用すれば、事業を広げやすくなる利点がある。保険販売に占める代理店扱いの比率は高まっており、大手生保は有力な販売チャネルの取り込みを急いでいる。

既存の大手生保は戦後、全国に増えた未亡人の雇用の受け皿になりました。そして、知識・経験がない女性たちに保険商品を販売させる手法として「GNP営業」を推奨しました。GNPとは国民総生産のことではなく、「ご近所・人情・プレゼント」の頭文字を取ったものです。このGNP営業の名残が、いまでも大手生保会社には残っていて、女性の保険外交員がオフィスを飛び込み訪問で回ってはノベリティなどを武器に受注を目指しているのです。ところが、最近はオフィスに簡単に女性外交員が出入りすることが困難になってきており、大手生保は新たな顧客開拓のチャンネルを増やす必要性が高まっています。代理店買収は手っ取り早い方法ですが、代理店販売では金融庁から問題点が指摘されています。それは、顧客本位の提案ではなく、手数料が高く取れる商品を提案していないか?という問いです。生保側が代理店に支払う手数料率が開示されることは消費者のためになるとは思いますが、私はそもそも保険会社が付加保険料率を高く設定し過ぎていると考えています。つまり、そこに対しても問題提起していかなければ森金融庁の目指す本当のフィデューシャリーデューティの実現には到達しないと思います。

(ナカモト)

付加保険料・・・保険料のうち、保険会社の経費や利潤にあてられる部分のことをいいます。