2017年8月4日

8月4日 トヨタに吹く逆風

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トヨタ EV化推進にマツダへ出資

トヨタ自動車が提携戦略を加速する。昨年のダイハツ工業の完全子会社化に続き、マツダとも株式を持ち合うことを決めた。背景には米グーグルなど車の産業構造を一変させる技術革新を仕掛ける異業種の参入と、環境規制などルールの変更がある。「規模」の争いに加え、競争の「質」の変化にも対応しなければならない焦りがトヨタを突き動かしているかたちだ。

お互いの強みを補完し合う提携で、トヨタはマツダのディーゼルエンジン開発の技術を、マツダは電気自動車開発のノウハウを求めた格好です。トヨタにスポットを当てると、トヨタには今逆風が吹きつつあります。英・独・仏などヨーロッパ諸国やインドなどでガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車の販売を禁止し、電気自動車の普及を促す動きが出ています。環境保護が目的ですが、トヨタはこれまでエコカーとしてはハイブリッド車の製造・販売を戦略の軸においてきました。アメリカの自動車業界が化石燃料を燃料にした自動車生産から撤退するとは考えにくいですが、欧州・アジアで環境規制の方針が変わることはトヨタにとっては大きな向かい風です。そしてそれよりも更に大きな懸念が「自動運転」という新世代の技術革新の波に乗ろうとする巨大IT企業が自動車メーカーを飲み込んでしまう可能性です。自動運転技術は既存の技術とは一線を画しているため、IT企業が主導権を握ったかたちで自動車生産が行われる未来が来ても不思議ではありません。国内最大の時価総額を誇るトヨタですら、環境の変化に適応しないと危機が訪れるということです。

(ナカモト)

ハイブリッド車・・・原動機として内燃機関と電動機 (モータ) を併用するハイブリッド・エンジンを用いる自動車。内燃機関で走行しながら発電機を回し,発電された電気と電池 (二次電池) によってモータでも動く。電気自動車の欠点である低出力を,ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関で補完することにより,排出ガスの削減と実用性の両立を実現した。発進,加速,定速走行,減速といった負荷の大小に応じてモータとエンジンを切り替える方式が主流。 1997年,トヨタ自動車が世界で初めてハイブリッド車の量産を開始し,本田技研工業,日産自動車などがこれに続いている。