2017年8月2日

8月2日 裁量労働の新制度?

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トヨタ、裁量労働を実質拡大 一定の「残業代」保証

トヨタ自動車は自由な働き方を認める裁量労働の対象を拡大する方針を決めた。法律が定める裁量労働制の業務よりも幅広い事務職や技術職の係長クラスを対象とする新制度案を労働組合へ提示。残業時間に関係なく毎月45時間分の手当を支給するほか月45時間を超えた分の残業代も支払う。政府で議論が進む「脱時間給」の要素を現行法の枠内で先取りする。

働き方改革が進む中、大手であるトヨタが新制度を引っ提げて裁量労働制を広げる動きを見せています。今回のトヨタの方針は個人的には大賛成であり、これからもトヨタは優良企業の道をひた走るであろうと想像します。政府でも働き方に「脱時間給」を進めておりますが、裁量労働制をニュースや新聞で私が初めて知った時、かなり困惑した覚えがあります。字面は非常に印象は良いと思います。時間に縛られずに働いても働かなくても一日8時間働いたとみなすという考え方は労働者にとって魅力に写るかもしれません。しかし、一方で非常にリスクもある制度でした。最大のデメリットは決められた時間働くという概念が無い為、残業代が出ないという事です。世の中には業績が悪く、赤字経営で堪えている会社も少なくありません。そういう会社が裁量労働制を採用した場合、考えている事はこうです!「残業代出さなくていいから、無理な仕事量でも社員に押し付ける事が出来る。」この裁量労働制のリスクを、今回のトヨタが出した新制度は見事に補填しています。それは、45時間残業しているとみなして手当として月17万円支給する事。また45時間以上実際に残業している場合は超えた部分も支給すると言っています。理由は仕事と私生活のメリハリを社員に付けて欲しいからです。こういう会社が増えれば、労働による自殺問題もなくなるのではないでしょうか?

(稲葉 大輔)

裁量労働制・・・労働時間や仕事の進め方が労働者個人の裁量に委ねられている労働制度。労使協定によりあらかじめ一定の時間勤務したものとみなして賃金が支払われる。みなし労働時間制の一つ。フリータイム制。