2017年7月3日

7月3日 自民党のオウンゴール

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都議選小池系圧勝 自民半減以下の惨敗

2日投開票された東京都議選(定数127)の全議席が確定した。小池百合子知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」が49議席で第1党となり、公明党などを合わせた知事支持勢力で過半数を大きく上回る圧勝という結果に終わった。自民党は過去最低の38議席を下回る23議席にとどまる歴史的な大敗を喫した。公明党は7回連続の全員当選。再登板後、選挙で連戦連勝してきた安倍晋三首相(自民党総裁)の政権運営に打撃となるのは避けられないと見られる。

石破前地方創生相が述べた「都民ファーストの会が勝ったのではなく、自民党が負けた」という言葉が象徴的です。都民ファーストの会の選挙戦略で良かった点を挙げれば、豊洲移転問題を選挙の争点にしなかったことでしょう。築地も活かすという案は自民党の案とも異なっており、なんとなく豊洲派・築地派の両方にとっても受け入れざるを得ない着地点だったかと思います。しかし、都民ファが圧勝した原因は自民党が大コケしてくれた事が大きいと見るべきでしょう。加計学園問題は国民の納得がいく説明をしたとは思えません。そして、都議選の応援演説で稲田朋美防衛大臣が言い放った「自衛隊として」という大失言の後も安倍首相は稲田大臣を擁護したことも自民党の評判を大きく下げるには十分な材料でした。
都知事と議会の第1党が同じ政党になったことから、「決まる政治」が動き出す可能性があります。法人事業税の減税や外資系金融の誘致などが小池都知事の思惑通りに進めば「Tokyo」という街が一段階上のステージに上がれる可能性があります。正直、都民ファーストの会の議員さんたちが高い政治力を持っているとは思えません。自民党のオウンゴールで得た議席をうまく活用してもらいたいものです。

(仲本 政康)

都民ファーストの会・・・小池百合子東京都知事が主宰する政治塾「希望の塾」の運営団体、ならびに東京都議会において活動する地域政党。代表は東京都知事小池百合子。メディアで小池新党と呼ばれることがある。また、メディアなどでは略称として都民ファと表記されることもある。