2017年6月23日

6月23日 三菱地所の戦略

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三菱地所 アジアで不動産投資

三菱地所は月内にもアジア・オーストラリア地域のオフィスビルや商業施設に投資する不動産ファンドの運用を始める方針。日本の不動産大手がアジア向けファンドを設立するのは初。自己資金に加え年金など外部の投資家からも資金を集め、4年後に運用規模を2000億円に拡げる。人口減で国内ビル需要の先細りが予想される中、成長が続くアジアの不動産市場に収益源を求める。

桜庭ななみさん出演の「三菱地所を見に行こう~♪」というCMが印象的な三菱地所ですが、CMでも強調しているようにオフィスビルのビジネスに強みを持っています。特に、「丸の内の大家さん」と称されることもあるように、丸ノ内エリアに大きな収益基盤を持っていることが同社の最大の強みです。また、横浜ランドマークタワーや池袋サンシャインなど、まさに「見に行きたくなる」商業ビルを手掛けています。しかし、国内不動産業の最大手は三井不動産で、売上高では両者に1.5倍ほどの開きがあります。その差は、三菱地所の収益が丸ノ内を始めとしたオフィスビル部門の割合が高く、比較的に住宅部門が遅れていること。三菱という名前を冠している以上、業界2位に甘んじていることは相当悔しいハズです。そこで、商機を求めてアジア地域へ事業を拡大していくストーリーだと想像しますが、ビル開発に強みを持っている三菱地所なら、これからオフィスビル開発が進むであろうアジア圏でシェアを伸ばせる可能性は十分にあります。いつか海外版の「三菱地所を見に行こう~♪」というCMが制作されるかもしれませんね。

(仲本 政康)

三菱地所・・・総合不動産会社。三菱合資会社の地所部が担当していた貸事務所経営部門を引継ぎ 1937年設立。 53年三菱本社第二会社の陽和不動産,開東不動産,72年名菱不動産,北菱不動産を合併。 84年三菱地所ホーム設立。 90年アメリカのロックフェラーグループに資本参加。設立当初は三菱合資会社から丸ノ内ビルヂングと同敷地の所有権および丸の内地区その他の土地建物営業権を譲り受け,丸の内を中心に一大ビジネスセンターの経営にあたった。第2次世界大戦後は 1952年新丸ノ内ビルヂング,58年大手町ビルヂングをはじめ次々に近代的ビルディングを建設。ビル賃貸では日本最大。丸の内再開発の完了を機に住宅事業に進出,マンション分譲,住宅地造成・分譲,別荘地開発など不動産販売事業の拡充に努めている。最近では横浜市の再開発計画「みなとみらい 21」を手がけ,93年に超高層ビル・ランドマークタワーを建設している。