2017年6月22日

6月22日 生きる伝説の世代交代

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藤井四段 最多タイ28連勝

21日、将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)は大阪市の関西将棋会館で指された王将戦予選で澤田真吾六段(25)を破り、公式戦連勝記録を歴代1位タイの「28」とした。昨年12月のプロデビュー戦から負け知らずの中学生棋士が、30年ぶりの快挙を成し遂げた。

こういう人物のことを天才と呼ぶのでしょう。最年少プロ棋士の藤井総太四段のことです。プロ公式戦の連勝記録に並んだだけでなく、その偉業をデビュー戦から無敗で達成するという、少年マンガかライトノベルの主人公のようなドキュメントです。頭脳ゲームに子どもと大人の差はないという業界の格言めいたフレーズはありますが、ひらめき力や技術うんぬんの前に精神力が尋常ではないというのが個人的な所感です。一般的な中学生であれば、大人を相手に真剣勝負をするとなると気迫に押されたりしがちですが、藤井四段の場合はその例が当てはまりません。今後どこまで高みに行くのか非常に楽しみな存在で、まさに「スター誕生」の瞬間に立ち会えた感動があります。
藤井四段が最年少プロ棋士の記録を塗り替えるまで、加藤一二三九段(77)がその記録を持っていましたが、その「レジェンド」ひふみんは残念ながら20日の対局で敗れてしまいました。規定によりプロを引退することになる訳ですが、最後の一局は高野智史四段との対局。加藤九段は99手目を打つ番になり、考慮の末に投了(敗北宣言)。翌日の藤井四段は澤田六段に対して99手で勝利しました。その時、歴史が動いた!というナレーションを被せたくなるようなドラマを見せてくれた将棋界の英雄に感動を頂きました。

(仲本 政康)

加藤一二三・・・日本の将棋棋士。実力制6人目の名人。剱持松二九段門下(当初は南口繁一九段門下)。2017年6月20日に引退。戦前生まれの名人経験者最後の存命者である。「1分将棋の神様」・「神武以来(じんむこのかた)の天才」等の異名を持つ。藤井聡太四段のプロデビュー戦の対局者でもある。