2017年6月19日

6月19日 イージス艦事故が起こす波紋

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米イージス艦 乗組員7人死亡

19日、米海軍は静岡県の伊豆半島沖で米海軍のイージス艦とフィリピン船籍のコンテナ船が衝突した事故で、行方不明になっていた乗組員7人全員の死亡を確認したと発表した。衝突で船の底付近に穴が開き、一気に浸水した居住スペースに取り残されたとみられている。イージス艦の右後方からコンテナ船が衝突した可能性が高く、第3管区海上保安本部が事故原因を調査している。

日本近海で重大な海洋事故が起きました。フィリピン人20人が乗っているコンテナ船が米海軍のイージス艦と衝突し、コンテナ船の被害は小さかったものの、米軍側で死者が出たのです。イージス艦と言うと、最新のレーダーを搭載した対空防御システムが特徴の艦船ですが、そんな船が民間のコンテナ船との衝突を避けられなかったのかという疑問が真っ先に浮かびます。北朝鮮から飛んでくる小さなミサイルはレーダーで捕捉できて、近くの海を進む巨大なコンテナ船は捉えることができないという道理が通る訳がありません。本当に北朝鮮のミサイルを迎撃できるのか?という疑いを覚えた人も多いでしょう。次第に分かってきた事故の状況から、米国艦船の方に回避義務がある位置関係にあったことが明らかであるという専門家の意見が目立ちます。もしもそうであるならば、イージス艦の運行ミスと言うことになり、レーダーが最新鋭だろうが結局はそれを扱う人次第という結論に行きつきます。亡くなられた方の冥福をお祈りするとともに、再発防止に努めて欲しいものです。

(仲本 政康)

イージス艦・・・1980年代初頭,米海軍で開発された同時多目標対処能力を有する防空システム艦。イージス艦は,同時・異方向・多数機による敵航空機の攻撃に対処するため,全周広域の対空監視機能,多数目標の同時解析攻撃諸元取得機能,ならびに対空ミサイルの高速度発射機能を備えるとともに,艦隊全般の防空作戦を指揮・管制する防空中枢艦機能を持つ。このため,大型高性能のフェーズドアレイレーダ,大容量,高速処理可能なコンピュータおよび垂直ミサイル発射装置から発射される長距離対空ミサイルから構成される。