2017年6月16日

6月16日 EC市場の伸びは黒田総裁の悩みの種?

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EC市場15兆円突破 5年で倍増

インターネット通販など電子商取引(EC)の市場規模が2016年に15兆円を上回った模様。経済産業省の調査によると、市場規模は15年比10%増の15兆1358億円で、ここ5年でほぼ倍増した。物販のうちネットを介して売買される比率も5.4%、初めて5%を超えた。簡単に価格を比較したり注文当日に受け取れたりする利便性が売り物だが、物流業者への負担増が問題化している。

スマホの普及が進んだことと、アプリケーションソフトが充実してきたことで益々通信販売の利便性が高まっています。IT化は今後も加速していくことが明らかで市場規模はまだ拡大途中と見るべきでしょう。この状況を見て、日銀の黒田総裁は頭を悩ませているかもしれないと予想します。というのも、物価上昇目標2%を掲げている日銀にとってはEC市場の伸びは喜ばしくないのでは?と推測できるからです。価格比較サイトなどで欲しい商品を検索すると値段が安い順番にズラッと表示されるのがネット通販の大きな利点ですが、同じ商品が違う値段で売られていた場合、安いものから売れていくのがストレートな考え方だと思います。となると、付加価値を付けることができなければ、売り手側は安売りすることが販売数を増やす手段にしてしまいがち。これでは消費者物価が上がるはずもなく、政府や日銀の思惑とは離れてしまうため黒田さんが頭を悩ませているのではという邪推が働いた訳です。消費者目線で見ると、物価が安いことは嬉しいことなのですが物価上昇目標というのは本当に必要なのでしょうか。財政破たんに近づくような政策だけは勘弁して欲しいものです。

(仲本 政康)