2017年6月5日

6月5日 難しいソフトターゲットテロ対策

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ロンドン テロ「イスラム国」が犯行声明

3日に起きたロンドン中心部のロンドン橋周辺のテロ事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)系メディアのアマク通信は4日、「ISの戦士の分隊がロンドンでのテロを実行した」とする犯行声明を発表した。一方、ロンドン警視庁は3人の実行犯の関係先への家宅捜索を拡大し、身元の特定や動機の解明を目指している。これまで氏名などを公表していない。

米国人歌手アリアナ・グランデさんのコンサート会場で爆発テロが起きたばかりのロンドンで、またしてもソフトターゲットへのテロが起きました。今回は自動車で人々を撥ね、その後に刃物で無差別に切りつけたというのですから非常に恐ろしい事件です。不特定多数の人々が集まる場所は警戒が難しく、今後の対応も明快な解決策というのは見つかっていません。思い返すと日本でも似たような凄惨な事件が起きました。2008年の秋葉原無差別殺傷事件がそれですが、赤信号を無視したトラックで横断歩道を歩く人々を次々と撥ね、その後にダガーナイフで通行人や警察官を刺殺しました。この時は容疑者の個人的な恨みによる動機で単独犯でしたが、欧州で起きているテロの多くはイスラム原理主義の思想に起因している事が多く、大きな解釈をすると組織的な犯行であると言えます。宗教心を根絶することは現実的ではないので、実に難しい状況ですが各国の当局の対策が上手くいくよう願うところです。今回、また過去のテロで犠牲になった方のご冥福をお祈りします。

(仲本 政康)

ソフトターゲット・・・警備や警戒が薄く、テロ攻撃の標的となりやすい場所や人を指す軍事用語。レストラン、ホテル、コンサートホールなど不特定多数の人が集まる民間の建物や場所、民間人などがこれに当たる。ソフトターゲットを狙ったテロ事件は世界各地で度々発生しており、各国で対策強化が叫ばれている。