2017年5月30日

5月30日 ビットコイン急騰の理由

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仮想通貨 危うい急騰

ビットコインを中心とした仮想通貨に資金が殺到している。金の最高値を抜き、25日に年初の3倍となる1ビットコイン=2700ドル台まで急上昇。市場を席巻してきた中国マネーの影響力が低下する中、新たに参入した日本の個人マネーに主役が交代したと見られている。だが短期の利益を求める投機マネーは逃げ足が速く、価格は乱高下している。需給のみに頼った価格形成には危うさも漂っている。

弊社が毎月開催している経済セミナーで、2016年の4月に「フィンテック入門」というテーマを扱いました。その際に、ビットコインについても細かく解説をしたのですが、その月のビットコインの価格は約45,000円でした。わずか1年1か月の間で約300,000円まで価格が上昇しており、特に今年の4月以降に急激に価格が上がっていますが、その背景を考察してみます。まず、去年までのビットコインの取引参加者の大部分は中国人でした。自国で築いた財産を、自国の通貨で持ちたくない中国人が購入規制のないビットコインをこぞって買い求めたのです。今年に入って資産流出を恐れる中国当局がビットコインの取引に規制を設けると、一気に中国マネーのプレーヤーとしての存在感が薄れました。そんな中、日本では4月に改正資金決済法が施行され、ミセスワタナベに代表される日本の個人投資家の食指が動きます。元々がFXや新興市場などで値動きの激しい金融商品を好むミセスワタナベにとって、6月の利上げが既定路線となっていて値動きの少ない株式市場や為替市場はツマラナイ相場状況です。市場規模もまだ小さく、値動きの荒いビットコイン市場はミセスワタナベにとって格好の遊び場になっているようです。熱が冷めた時の急落が起こらないか心配ですね。

(仲本 政康)

ミセスワタナベ・・・ミセス・ワタナベは、外国為替市場で主に使われる用語で、日本の個人投資家(特に主婦の投資家など)のことをいいます。これは、日本の個人投資家の中で、資産運用に対する専門知識やノウハウなどを特に持たない主婦層に代表される「素人投資家」のことを指し、2000年代半ばの外国為替証拠金取引(FX)が円安でブームだった頃に、その存在感がマーケットでも注目され、本呼称が使われるようになりました(家庭の主婦までもが、為替取引をしていたことに驚いた海外メディアが使用)。