2017年5月25日

5月25日 第二のサブプライムローン問題は起こるのか?

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アメリカ家計の借金 最高水準

アメリカの家計の借金が12兆7300億ドル(約1410兆円)に達し、金融危機時の最高水準を上回った。「主役」は危機時に問題となった住宅ローンではなく、学生ローン、自動車ローン、クレジットカードローン。負担の重さから足元でそれぞれ延滞率が上昇しており、好調な米経済を失速させるリスクをはらんでいる。

2008年のリーマンショックが世界中の金融市場にネガティブなインパクトを与えたことは記憶に強く残っていると思います。その前兆は「サブプライムローン問題」として現れていました。その当時のアメリカ国内の家計の借金額を上回ったと、各メディアが伝えています。これは次なる金融危機の予兆なのか、真剣に見極める必要があると思います。私の考えは、リーマンショック当時とは金融危機に対する金融機関のストレスチェックなどを経ていますので、単純に借金額が2008年当時の水準を超えたからと言って、過剰に心配する必要はありません。金融緩和によってペーパーマネー全体のボリュームが増えていることを考えても、不安になる必要はありません。ただ、FRBが利上げをしにくくなるのは明白なので、利上げペースが鈍化する材料になると思います。来月のセミナーではアメリカの金融政策やトランプ大統領がやりたい事にフォーカスを当てますので、興味がある方はぜひご参加ください。

(仲本 政康)

サブプライムローン問題・・・返済能力が低い人たちを対象にした米国の高金利住宅ローン。当初の2〜3年間は低い金利を適用。その後は金利や返済負担が2倍ほどに跳ね上がる。融資残高は約1兆3千億ドルで全米の支払い延滞率は約14%。住宅金融会社は貸し倒れによる損失を軽減するため、ローン債権を大手銀行などに売却。ローンの利息収入などを原資にして、高利回りの証券化商品に仕立てられ、世界中の金融機関やファンドなどに販売された。ローンの焦げ付きで証券化商品の価格が下落し、多くの金融機関が評価損を抱えた。