2017年5月24日

5月24日 ソニー復活の兆し

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ソニー変革 収益源が多彩に

23日、ソニーは都内で経営方針説明会を開催した。平井一夫社長が2012年に就任して以降の構造改革で消費者向けエレクトロニクス分野の業績が改善し、金融やエンターテインメントとともにバランスよく稼げる収益構造に変革した。18年3月期は20年ぶりの最高益も視野に入ってきた。安定成長に入ったソニーは、次の一手を探り出している。

ソニーが復活です。過去のソニーと言えば大型テレビの「ブラビアシリーズ」や携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」などの音響機器と言ったクロモノ家電、「バイオシリーズ」のパソコン事業などのエレクトロニクス部門が収益の柱でした。しかし採算が合わないプラズマテレビは撤退し、アップル社のiPodの登場によりウォークマンも低迷、伸び悩んだ「バイオ」に至っては分社化し売却と、ソニー全体の不調に陥ってしまいました。そこから5年前の平井社長就任後のリストラが効果を出し始めており、今期は最高益まで狙えるまでに回復しています。注目すべきは収益構造の多様性です。
既存のビジネスモデルを改革するとして、外資系のノウハウを取り入れたソニー生命を始めとした金融部門は好調。ヤフーと共同で立ち上げたソニー不動産の「おうちダイレクト」という新サービスも、既存の不動産業のビジネスモデルとは一線を画しています。不動産業はまだスタートしたばかりで、収益源となるには数年かかると予想しますが、消費者寄りのサービスだと評価できますので、例えば10年後にソニー不動産が大きな収益源になっている可能性も大いにあると考えます。

(仲本 政康)

おうちダイレクト・・・インターネットでの不動産仲介サービス。中古マンションを「自分で決めた価格でいつでも自由に売り出せる」というのが最大の売り。金融とIT技術の融合を指す「フィンテック」に倣って「不動産テック」と称されるサービスの中では最大の注目株とも評される。