2017年5月22日

5月22日 インド人がIT業界で活躍する理由

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インド人CEOが活躍

米マイクロソフトとグーグル。基本ソフトからブラウザー(閲覧ソフト)、クラウドサービスまでIT(情報技術)の様々な分野で競い合う2社だが、共通点が1つ存在している。ともに40代のインド人が最高経営責任者(CEO)として活躍しているのだ。

マイクロソフトのCEOはサティア・ナデラ氏。グーグルの経営に携わるスンダル・ピチャイ氏と共にインド人です。世界中の起業家の中でインド人の数は目立ちますが、特にシリコンバレーでは一際大きな存在感を出しています。シリコンバレーは言うまでもなくIT企業がひしめくエリア。IT業界でインド人が活躍するのには大きな理由が3つあります。1つは数学の基礎学力が優れている事。2桁の掛け算を覚えることはよく知られています。2つ目は公用語が英語である事で、単に外国人とコミュニケーションが取れるだけでなく、プログラミング言語が英語ベースになっている事が多いのも理由の一つです。最大の理由が「IT技術者」はカースト制度に関係がないことが挙げられます。カースト制度は未だに根強く残っており、カーストによって就ける職業が制限されてしまうのがインドの社会構造です。ところが、IT分野については何千年前に出来上がったカースト制度の中に決まりがないために、カーストに縛られることなく仕事に就くことができるのです。今後もIT業界でのインド人の存在感は増していくでしょう。

(仲本 政康)

カースト制度・・・紀元前にインドを征服したアーリア人が先住民を肌の色で差別したのが始まり。上からバラモン(司祭)、クシャトリヤ(王侯・戦士)、バイシャ(商人)、シュードラ(隷属民)に分けられ、その下に不可触民がいる。インド憲法がカースト差別を禁じる一方、インド政府は不可触民を「指定カースト」、シュードラなどを「その他後進諸階級」と認定し、優遇策を講じているが、日常的な差別は解消されていない。