2017年4月25日

4月25日 フランス選挙の行方

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仏大統領選、中道マクロン氏優勢 極右ルペン氏と決選
フランス大統領選は23日の第1回投票で勝ち残った2人が5月7日の決選投票に向けて動き出す模様だ。敗れた2候補の支持を受ける中道系独立候補エマニュエル・マクロン元経済産業デジタル相(39)が優勢のようだが、極右国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(48)が反欧州連合(EU)と反移民の票を集めて接戦になる可能性もある。テロ対策も引き続き関心を集めている。

フランス大統領選挙という、欧州を含め世界の関心を集めていたイベントの口火が切って落とされた。まずはマクロン氏が優勢という結果が表れたが、今後ルペン氏が追い上げてくる可能性も残る。両者のうちどちらが大統領になるかでフランスがEUから離脱するかどうか方針が大きく別れるため、注目度が高い。ドイツ、イギリスに次ぐ経済規模を持つフランスのEU離脱は欧州経済に更なる大打撃を与えかねない。ひとまずマクロン氏優勢の状況を受けて欧州・米国・日本と世界の株価は上昇に転じている。一方で、金価格も上昇している状況は先行きの不透明感が依然として残る現実もまた示している。今回の得票率はマクロン氏23.9に対してルペン氏21.4と僅差といえるだろう。昨年の米国大統領選挙では一部報道でクリントン氏45.9、トランプ氏42.8という事前予想を覆してトランプ政権が誕生して世界を驚かせた。米国と違い、フランスの大統領選挙は国民一人一人が大統領を選ぶ直接選挙だ。本選挙までに大規模なテロ等が起これば世論がルペン氏に偏る可能性もある。大型連休明けの日本市場へ影響が出ないか、心配される。

 

(市川 淳)

マクロン氏の方針・・・EUの枠組みを堅持するとともに合法的な移民は受け入れ続ける方針
ルペン氏の方針・・・「フランス第1主義」を掲げてEUに批判的な立場で、移民も厳しく規制する方針