2017年4月4日

4月4日 時代が求める企業

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新興企業の成長力、人材・ネット関連が上位 本社調査
日本経済新聞社は新興市場に上場する中堅上場企業を調査対象に、成長力ランキング「伸びる会社MIDDLE200」を作成した。人手不足や働く女性、訪日外国人(インバウンド)の増加などに対応し、事業領域を絞り込んだサービスを提供した企業が上位に来たもようだ。ランキングは東証マザーズなどに上場する設立20年以下で売上高千億円以下の企業が対象となった。

今、消費者は何を求めているのか?時代を象徴するビジネスモデルの一角を表すようで、今回の日経新聞の調査結果は興味深い。一つの要素として、あれもこれもと広い分野に手を出すのではなく他者に負けない強い分野に特化することで唯一無二の存在になることが、いま企業に求められているようだ。東芝に代表されるような日本の大企業が解体されていく時代に余計にその流れが際立っているように思える。
今回ランキングで一位となったUTグループは自動車・半導体・電気電子・環境・エネルギー・ITソフトウェアといった業界の企業に人材を派遣している。あらゆるものがインターネットでつながるIoTが社会インフラになるこれからの時代に、横断的に技術を提供できるビジネスモデルは時代の要請に沿うものといえる。ここ一年の株価の推移も右肩上がりで株式市場からの業績期待も高い。六位のセキュリティソフトを開発するFFRIもサイバーテロへの対策に企業や官公庁の引き合いが強い。上場時には公募価格の7倍ほどに上昇した事もあった。時代が何を求めているか?変化の激しいこの時代にそこを読み違えた場合、企業経営に深刻なダメージを与えかねない。一人一人のビジネスマンが肝に銘じる事でもあるだろう。

 

(市川 淳)

MIDDLE200調査対象・・・2017年2月末日時点で新興市場(JASDAQ、マザーズ、地方新興市場)に上場する約1000社(上場企業全体の31%)のうち、1997年以降の創業(創業20年以内)で、売上高1000億円以下の新興中堅企業201社を対象にしている。