2017年4月3日

4月3日 M&A増加の背景

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日本企業 海外M&A過去最高額

日本企業による海外企業のM&A(合併・買収)が拡大していることが分かった。2016年度の買収額は前年度より3割増え、過去最高の11兆円弱に達した模様。国内市場が成熟するなか、高い技術やブランド力、販路を持つ先進国企業などの買収で新たな収益源を確保する動きが目立っている。低金利で資金を調達しやすい環境が続き、案件の大型化も特徴的だ。

日本企業が海外企業の買収に動いている理由を考えてみます。そもそも海外企業のM&Aは70%~80%は失敗に終わるとされているにも関わらず、過去最高額に達したのはなぜでしょう。メディアによると低金利下のもと、資金調達がしやすいことが理由に挙げられており、社債をバンバン起債しているソフトバンクの場合はそれに当てはまるでしょう。しかし、多くの上場企業は内部留保を貯め込んでおり、わざわざ金利を払ってまで資金調達をする必要はないと考えられます。ここ数年で日本企業を取り巻く環境のうち、大きく変わったのは株主の動向です。スチュワードシップコードが取り入れられ、株主も経営に関してモノを言うケースが増えてきています。特に海外の投資家は日本の上場企業の経営陣に対して「カネをもっと上手く使え」と言ってきているのでしょう。配当を増やすか、自社株買いか、M&Aかといった3択が選ばれる機会が非常に増えたように感じます。もちろん、海外進出の際に現地企業を買い取った方が手っ取り早いという理由もあるのでしょうが、投資家の動向によるところが大きいと私は考えます。

(ナカモト)

M&A・・・M&A(合併・買収)は、買収企業が被買収企業の支配権を獲得し、吸収したり、傘下に収めたりすることである。その際、買収企業が存続会社として残り、被買収企業が消滅するのが合併(merger)であり、過半数の株式取得を通じ被買収企業の支配権を移行させるのが買収(acquisition)である。M&Aの目的は、業界再編成、競争力の強化、救済など様々な形を取りながら、被買収企業だけでなく買収企業の企業価値をも高めていくことである。