2017年3月27日

3月27日 WH社の破産法申請でも安心できない東芝

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東芝 ウエスチングハウスを破産法申請

東芝の経営危機の主因である米原子力子会社、ウエスチングハウス(WH)が米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請する方針を決めたことが伝わった。WHが28日にも開く取締役会で正式に決議する模様。WHは適用申請後の支援先として韓国電力公社グループに協力を要請したことを明らかにした。実現すれば東芝はWHを連結から切り離すことができ、再建への道を開くことができる。

東芝は経営不振の最大の原因であるアメリカのウエスチングハウス社をスムーズに切り離すことができるでしょうか。すでに数千億円の減損処理を行っている上に、原発建設の更なる遅延も噂されており、これ以上の損失拡大はなんとしても避けたいところでしょう。私の予想ではまだ一山も二山も大きな障害が待っているハズなので、東芝の苦難は続くでしょう。目に見えているところでは、東芝が保証しているWH社の負債は数千億規模です。これ一つ取ってみても、簡単に片付く問題だとは思えません。
いま、世界中で会計処理を時価評価に近づけるように求められています。昔は今よりも時価評価の必要性が高くありませんでしたが、投資家に対して公平に決算数字を開示するためにルールが変わってきました。時価評価をしなくてはならなくなった上に評価が難しいのがリース資産で、リース会社は対応に苦戦するでしょう。

(ナカモト)

ウエスチングハウス・・・発明家ジョージ・ウェスチングハウスが1886年に米国で創業。その後、原発事業に乗り出し、1950年代に加圧水型炉(PWR)を商用化した。原発の設計・建設、保守・点検、燃料の販売などを手がける。東芝は2006年、WHの株式の77%を約4900億円で取得して子会社化。12年に買い増した。現在、WH株の87%を東芝がもち、重工大手のIHIが3%、カザフスタンの企業が10%を保有している。東芝はこの買収で、原発ビジネスを拡大する計画だった。