2017年3月13日

3月13日 3Dプリンティングの進化

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3Dプリンターがもたらす新流通革命

その洋服は福岡市中心部のとある美術館に展示されていた。細かな編み目が施されたシンプルな白地のベストなどの3点がそれ。生地のサンプルを触ってみると質感が毛糸とまるで異なる。それもそのはず、3Dプリンターで作った洋服だったのだ。ゴムのように伸びるプラスチック素材を使って1日がかりで「印刷」したという。素材は違えど伸縮性は抜群で着るのはもちろん、たたむこともできる品だ。作ったのはネットベンチャーのキャンプファイヤー(東京・渋谷)。今は試作品だが、藤井裕二執行役員(40)は確信している。「夜にプリンターにセットした洋服が翌朝にはできあがる。そんな日がいずれくる」

これは服飾業界で現在進行形で起きている革命の一コマですが、3Dプリンターがこの世のあらゆる業界に革命を起こす日は遠くないと想像できます。「樹脂を固めて模型や試作品を作る」といった機能を持っていた3Dプリンターですが、金型を作る必要がなくなるとすれば大革命につながります。素材を切り出していくフライス盤とは似ているようで全く違っていて、この新技術が台頭して本当に金型が要らなくなってしまえば、金型を作る工場などは大打撃を受けてしまうでしょう。日本の金型成型技術は世界を見渡しても群を抜いており、いきなり淘汰されることはないとは思われますが・・・。
また、もともとは樹脂を固めて立体を作る技術として登場した3Dプリンターですが、バイオテクノロジーと融合して「臓器プリンター」の研究が進んでいます。文字通り臓器を印刷する取組なのですが、実際に耳や顎の骨の印刷には成功例が出ており、手術の練習用に人工臓器を活用する例も目立つようになってきました。この3Dプリンター、まだまだ進化の可能性は残されているようです。

(ナカモト)

3Dプリンター・・・立体物を表すデータをもとに、樹脂を加工して造形する装置の一つ。インクジェットプリンターはデジタルデータに基づいて、インクを平面上に吐出して文字や図形を描く。これに対して、3Dプリンターは、樹脂を空間に吐出して、デジタルデータを立体造形物として簡便に実体化・可視化することができる。また、そのようにして立体物を造形することを3Dプリンティングという。