2017年3月8日

3月8日 営業短縮は小売業の悪手!?

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営業短縮 小売りに拡大

小売業界で営業時間を短くして人材を確保する動きが広がる見通し。ファッションビル運営のルミネは4月から旗艦店を含む約8割の店で閉店を30分早くする。営業時間を延ばして来店客を集めていたスーパーも短縮を検討する。営業短縮の動きは外食業界が先行していたが、深刻な人手不足を受け小売り各社も働きやすさを重視する戦略に転じる流れが出てきた。

ここのところ新聞紙面にはヤマト運輸の苦境が毎日のように掲載され、物流業界の人手不足がクローズアップされています。人手不足に悩んでいるのはもちろん物流業界だけでなく、小売り業界も同様です。営業時間を短縮することで人材を確保するということですが、これが解決策になるかと言えば疑問符がつきます。もう少し正確にいうと、営業時間を短縮すると別の弊害が生まれる可能性が高いと考えます。経産省はプレミアムフライデーを推奨していますが、営業時間短縮はその流れと逆行するのでやっぱりプレ金は制度設計に時間をかけるべきだと思います。最大のリスクは営業時間を短縮すると従業員の手取り賃金が下ってしまうことです。特に電通の事件があってから、世の中「残業が悪」という風潮が生まれていますが、「残業代が減らされると困る」という方も相当数いるはずです。また、営業時間を短くするのもヒマな平日昼間の時間帯ではなく、ある程度客入りが期待できる夜の時間帯を削らざるを得ないことから、小売業界の苦境は続きそうです。

(ナカモト)