2017年2月27日

2月27日 日本の隠れたエネルギー資源

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地熱発電 小規模で展開

国内で建設期間が半分ですむ小規模の地熱発電所が相次ぎ立ち上がる見通しだ。JFEエンジニアリングや三井石油開発の企業連合は岩手県で出力約7千キロワットの発電所建設を予定する。オリックスは東京・八丈島で4千キロワット級を手掛ける。いずれも環境影響評価(アセスメント)が不要となる。国も電力買い取り制度で小規模地熱の普及を後押しする構え。世界3位の地熱資源量をうまく生かせば、電源の多様化につながる可能性がある。

日本という国を地学的に俯瞰したとき、山がちであることが大きな特徴です。しかも活火山が108つもあり、世界の活火山の7%が日本列島に集中しています。地熱発電は、地下のマグマ近くに存在する地熱貯留層という熱水が溜まっている部分から蒸気を取り出してタービンを回すという仕組み。つまりは燃料の輸入が要らず、風力や太陽光と違って昼夜を問わず発電することが可能です。また、活火山は日本全国に分布していることから、場所を問わずに分散することも不可能ではないでしょう。そしてその地熱埋蔵量は世界3位の規模を有しているとなると、この資源を活用しない理由はありません。問題は事業を開始する際のコストでしたが、小規模の発電所は環境調査が不要でコストの面でも問題が解消され、これから地熱発電のシェアが拡大されていくでしょう。温泉街の住民などは地熱発電所の建設により「観光資源の温泉が枯れてしまうのでは?」という懸念を抱いているようですので、コストの面よりも地元住民の納得を得られるかの方が大きな課題かもしれませんね。

(ナカモト)

地熱発電・・・地下数千mのマグマだまりに届く井戸を掘削して蒸気や熱水を汲み上げ、熱源とし、蒸気タービンを回転させる発電方法が地熱発電。蒸気に熱水が混合する場合は熱水利用発電という。日本では現在約53万kWの規模が開発されている。