2017年2月16日

2月16日 政府が後押し、中古住宅市場

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優良中古住宅を認定 国交省、イメージ向上狙う
国土交通省は高品質の中古住宅を対象にした認定制度をつくるもようだ。建物の劣化度合いを調べる住宅診断の実施や、保険加入などの一定の基準を満たせば、新設する認定マークの使用を認める予定。「不安」「汚い」「分からない」という中古住宅のイメージを拭い、いま4兆円ほどの中古市場の規模を、2025年までに倍に増やす目標を立てている。

政府が国内の中古住宅の流通促進に乗り出す。日本では欧米に比べて中古住宅のマーケットは著しく低い。日本は地震が多いという背景や、欧米の住居が石造りの家が多いため木造の日本家屋より長持ちすること、またヨーロッパでは古い住宅をヴィンテージと捉える傾向がある等々、要因は様々だが客観的に中古住宅の価値を計る制度が日本では遅れている事が大きな要因といえる。結果、金融機関が融資の査定をする際に物件の価値を算出しづらいため中古住宅が買いにくいということが起こりがちだ。
今回、一定の基準を満たす中古住宅に新たに認定マークを設定することとなった。これにより中古物件の価値を示す一つの指標が生まれ、評価を出す際の助けとなるだろう。政府が昨年から進める住宅のインスペクション制度と合わせて中古住宅市場拡大の契機となる可能性がある。融資を拡大したい金融機関の意図にも叶うものであるし、それ以外にも世の中全体からみたメリットは大きい。空家住宅を減らすことにもつながるし、リフォーム会社や資材会社等、経済的にも波及効果が大きい。住宅の流通が加速すれば不動産取得税をはじめ、各種税金収入も増える。政府としても進めたい施策の一つだろう。消費者にしても購入前に物件についてより深く知ることができるため後々のトラブルを防ぐこともできる。是非とも具体的に動いて欲しい施策の一つといえる。早期の実現が望まれる。

(市川 淳)

インスペクション・・・不動産取引におけるインスペクションとは、第三者の専門家が建物診断を実施することで物件の状態を客観的に検査・調査するもののこと。
検査の種類としては、目視による検査から専門の調査機器を使用したものまで、調査会社や依頼主の意向によって様々。検査の依頼は買い主からの依頼によるものが多く、物件の瑕疵の状況を事前に確認することを目的として実施されている