2017年2月14日

2月14日 相場の変調

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米国株、ダウ続伸し142ドル高 連日で最高値 S&P500の時価総額20兆ドル突破 
13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。終値は前週末比142ドル79セント(0.7%)高の2万0412ドル16セントと、連日で過去最高値を更新した。トランプ米政権の経済政策への期待が根強く買いが続いた。金融規制の緩和が前倒しされるとの思惑もあって米銀株が大幅高となり、相場全体を押し上げた。

米国株の勢いが止まらない。市場ではダウが日々最高値を更新するなかで今までとは違う動きをしている市場がある。金と為替だ。先日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した。今までの流れから言えばこういう時に起こるのは金価格の上昇と円高だった。「有事の金」「安全資産の円」と言われる通り、戦争を想起させるような事態が起こると世界中の資金が向かい易いのがこの両者だった。しかし足元では金価格の下落、円安が進んでいる。トランプ政権の期待からアメリカの株式市場に資金が流れているのが原因の一つだが、非常に危うい状況だと思う。トランプ氏の自国の平和と発展にのみ関心を寄せる保護主義的な態度を投資家が見越した結果だからだ。つまり、他国への無関心によってかえって「強いアメリカ」が投資家には意識されている。
ミサイル発射後の安倍首相との共同記者発表では、「私が皆さんに完全に理解してもらいたいのは、米国が偉大な同盟国である日本を100%支持するということだ」と発言したのみで、北朝鮮の行為について直接的な事を言わなかった。日本の事を「偉大な同盟国」と言う一方でアジア情勢についていざという時は何もしない。安倍首相が今回の訪米を機にトランプ政権との関係を強固にし、アジアの平和を守る機として欲しいと思う。

(市川 淳)