2017年2月6日

【尾山塾】別れてくれないか【完結編】

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■人物紹介:尾山 尚氏

外車ディーラー、不動産デベロッパーで営業職を処し、「引きの営業」という独自のスタイルを確立しトップセールスとなる。かつては竹刀片手に社員から恐れられていたが、現在の右手に竹刀は無く、代わりにウクレレをつま弾き営業部を練り歩くという。ゼロ営業マンは曲と共に尾山氏と歌う羽目になるため、ウクレレの音が流れるや否や営業部は突然忙しそうに活気付くとか・・・そんなかたわら、MBA取得のため大学院に通うなどパワフルに日々を処し、ホトケの尾山として部下の育成に力を注いでいる。

Q. 尾山さん度々失礼します。わたしはケチな男ですか?自分が最優先、世の中みんなそうではないのでしょうか?大変申し訳ないですが、まだまだ納得が出来ません。仕事で修行するには人の気持ちを理解することが大事で、彼女やお客さんの気持ちを考えることが重要なのは理解できます。ただ、成績が悪いデキない奴の気持ちや悲鳴を聞いてやることは本当に必要でしょうか。ビジネスとは弱肉強食がルールで、デキない者は淘汰されて当然です。彼らに意識を向けるのは、それこそ無駄です。それとも、私が尾山塾に入って修行を積めば、何かが変わって良いことがあるのでしょうか。

 28歳  橋本(仮名)

橋本さん

おおっ!・・・痛たたた・・痛てぇ~なぁ・・・少し血が出たわい。(笑)

だんだん真剣勝負に出て来たねえ。

真剣とは、刃のついた刀の事。

つまり、真剣勝負とは斬れば血が出る刀で勝負する事だね。

現代のビジネスでは有り得ませんが、このやり取りは真剣勝負そのものだ。

 

さて、『自分の事が最優先』・・世の中みんなそうなのでは?

という問いですが、これには大前提があります。

 

例えば、アメリカンスナイパーと言う映画、見た事ある?

そのスナイパーには奥さんも子供もいる。

しかし、今敵地にいるスナイパーのライフルのスコープの中には

手榴弾を抱えてアメリカ兵の中に走っていく男の子の姿。

自分の子供と同い年ぐらい。横には母親らしき女性。

引き金を引けば確実にこの子は死に、目の前の母親は天を仰ぐ・・・

 

それでも、スナイパーは引き金を引かざるを得ない・・・

これを以てして『自分の事が最優先』なのです。

 

 

『成績が悪いデキない奴の気持ちや悲鳴を聞いてやることは本当に必要でしょうか』

 

上記の問いは、現代ビジネスのスナイパーとしての君は、

スコープに映るこの人間たちの悲鳴を理解し、引き金を引く・・・

それでも彼らには何もしてあげられないかも知れないが、

デキない奴らの悲鳴を理解し、君自身が悪戦苦闘し、仕事をこなす。

 

この、デキない奴らはかつての君かもしれないし、明日の我が身かも知れない・・・

将来の自分の子供の姿かもしれないし・・・父親の姿だったかも・・・

そして・・・目の前のお客様の心そのものかもしれません。

 

彼らを見習えと言う話ではありません。

人間、良い時も悪い時もあります。

人の悲しみを理解できる人間は、人にやさしくなれる人間です。

ビジネスで修行すると言うのなら、勝ち組の話も重要ですが

負け組から聞く失敗談や後悔の中にこそ、

真実が内包されている事が多いのです。

 

ここまでお話しすると、『お前はどうなんだ?』と言う声が聞こえてきます。

 

私は代表者として、権力を執行します。

会社の舵を右に切れば左の悲鳴が聞こえます。

答えは白だと決断すれば、黒からの雄叫びが聞こえます。

その悲しみや苦しみを感じ、理解しながら、

それでも彼らにとってグロテスクな采配をする事になります。

 

最後に、尾山塾に入って修行すれば・・・云々との問いですが・・・

尾山塾塾生は月謝を払っております。

 

それでも良ければ門を叩いてください(笑)。

 

尾山 拝

■編集より

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