2017年2月3日

2月3日 自国でモノづくりを完結できる強み

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GE 日本で火力発電所建設に参入

米ゼネラル・エレクトリック(GE)が日本で大型火力発電所の建設に参入することを決めた。東洋エンジニアリングと組み、全国の電力大手や新規参入の発電会社からの受注を狙う。電力自由化による競争激化で効率の良い発電プラントは、商機が広がると見ている。世界最大手のガスタービン技術と発電機器をネットで監視して低コストで管理するIoTの手法を活用する。日本メーカーが独占していた市場の競争の構図に変化が起きそうだ。

火力発電所建設の核となる大型ガスタービンの供給において、日本のメーカーは米GEと独シーメンスに大きく水をあけられています。世界シェアは米GEが45%、独シーメンスが29%であるのに対し、三菱重工と日立製作所が事業統合して作った会社が23%という割合。日本は電子機器の部品など細かいモノの供給には強みがありますが、ガスタービンという大型の部品では欧米勢に遅れを取っていることが分かり、面白いところだと思います。
シェアが低いとは言えど、日本は国内企業だけで発電所を1から10まで作る技術を持っている点は誇っていいはずで、GEの参入にどう対応していくか見ものです。中国や韓国は1から10までモノを作ることができないので、ソニーを始めとした日本の製造業が復調している流れを継続できると思います。余談ですが、イラン・イラクなどは輸出するほど原油を掘っているにも関わらず、自国でガソリンに精製する技術がないためにガソリンを輸入しています。自国で全て完結できるというのは、大きな強みなのです。

(ナカモト)

ガスタービン・・・原動機の一種であり、燃料の燃焼等で生成された高温のガスでタービンを回して回転運動エネルギーを得る内燃機関である。重量や体積の割に高出力が得られることから、現在ではヘリコプターを含むほとんどの航空機に動力源として用いられている。また、始動時間が短く冷却水が不要なことから非常用発電設備として、さらに1990年代から大規模火力発電所においてガスタービン・蒸気タービンの高効率複合サイクル発電(コンバインドサイクル発電)として用いられている。