2017年1月25日

1月25日 大相撲の懸賞に見る日本経済

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横綱稀勢の里が誕生 日本出身19年ぶり

25日、日本相撲協会は東京・両国国技館で大相撲春場所の番付編成会議を開き、大関稀勢の里(30)=本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=の第72代横綱昇進を全会一致で決定した。日本人出身横綱の誕生は1998年夏場所後の3代目若乃花以来、19年ぶりとなる。

19年ぶりに日本出身力士が横綱に昇進します。圧倒的な強さを見せつけた朝青龍が頂点に君臨して以来、モンゴル出身の横綱が角界を引っ張ってきましたが、稀勢の里には新たな時代を築いてくれることを期待します。日本中が若貴フィーバーに沸いたのはもう20年も前になりますが、当時は相撲中継の視聴率が15日間の平均で20%を超えていた時代。瞬間視聴率は50%なんていうことも不思議ではありませんでした。そして、相撲の人気と日本経済の動向には相関関係があります。企業が取組に拠出する懸賞金が景気や世相を物語るのです。
平成29年初場所の懸賞金で目立ったのは8日目に白鳳を破った荒鷲が手にした46本の懸賞金などがありますが、今場所の懸賞金総数は1900本を超え、史上2番目に多いものでした。企業に資金的な余裕が出てきているという見方ができるでしょう。また、今場所は漫画「ベルサイユのバラ」のオスカルの懸賞幕が土俵に上がったのも印象的でした。サブカルチャーの波が両国国技館にまで押し寄せてきているのも、文化の変化の象徴と言えそうです。

(ナカモト)

大相撲の懸賞金・・・2014年(平成26年)5月場所以降、幕内力士の場合1回の取組で1本につき6万2000円が協賛する企業・団体から提供される。懸賞金6万2000円のうち、5300円は日本相撲協会の事務経費(取り組み表への掲載費、会場内の懸賞提供アナウンス費及びその際の企業・団体名含め15字以内のキャッチコピー費)として、2万6700円は納税充当金として日本相撲協会が獲得者本人名義の預り金として天引きするので、勝利力士は勝ち名乗りに際し懸賞1本当たり手取りで現金3万円を受け取る。