2016年12月16日

12月16日 プーチンは遅刻の常習犯

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日露首脳会談 プーチン氏遅刻戦略?

日ロ首脳会談は開始前から神経戦が始まっていたと言える。プーチン大統領のロシア出発が当初予定より約2時間遅れ、15日午後4時の開始予定だった会談が始まったのは同6時すぎ。会談はホスト側に有利に働くのが一般的だ。ただでさえ、安倍晋三首相は北方領土問題を少しでも動かそうと、地元・山口県長門市を会談場所に選んでいた。「遅刻」は、相手に主導権を握られまいとするプーチン氏なりのささやかな抵抗だったとの見方もできる。

2時間遅れでスタートした安倍首相との会談ですが、プーチン大統領は遅刻の常習犯であることで知られています。過去には14年にドイツのメルケル首相との会談に4時間遅刻したり、15年にローマ法王を待たせてロシア国民からもひんしゅくを買っています。エリザベス女王を待たせた事もありますので、「自分は一番最後に来る人間だ」という発言から推測するに、おそらくは「後から現れる方が偉い」という考え方の持主なのでしょう。安倍首相としてはロシア兵の墓碑がある山口県を会談の場所に選んだりと入念に戦略を練ったハズですが、提案していた墓碑の訪問についてはロシア側から拒否があったりとロシアとの交渉は困難であると言えます。
その困難さは、会談後の安倍首相の会見中の表情を見ていても伝わってきます。おそらくプーチンは領土問題については一切妥協してこない、または先送りにして一切話を進めないものと私は考えています。最大の理由は、プーチン氏は2018年のロシア大統領選挙で再選されることを狙っていますので、「領土を減らす」という選択肢は選ばないと考えるからです。ロシアに対して厳しい立場を取ると思われていたヒラリー氏がアメリカ大統領選挙に負けたこともプーチン氏にとっては追い風。外交で一定の成果を上げている安倍首相ですが、この相手は強敵です。

(ナカモト)

ロシア大統領・・・国民による直接選挙で選ばれる。被選挙権はロシアに10年以上居住した35歳以上のロシア市民であること。過半数に達する候補がいない場合は、上位2名で決選投票を行う(二回投票制)。任期は当初4年であったが、2008年の憲法改正により任期は6年に延長され、2012年実施の選挙の当選者から適用された。3選禁止のため、連続就任できる上限は12年。