2016年12月5日

12月5日 イタリアでも国民の不満が顕著

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伊 レンツィ首相 辞意表明

5日未明、イタリアのレンツィ首相は辞任の意向を表した。5日中にもマッタレッラ大統領に辞表を提出する意向とみられる。同国では4日、憲法改正の是非を問う国民投票が行われた。まだ開票作業中だが、各種出口調査では反対派が賛成派を大幅に上回っている模様。レンツィ氏は改憲案を否決されれば辞任すると公言しており、投票結果が注目されていた。

レンツィ首相が辞意を表明したのは日本時間の8時半頃でしょうか。イギリスのEU離脱を問う国民投票、アメリカ大統領選挙とポピュリズムの勢いが続いています。同日のオーストリアの大統領選では極右派が敗れましたが、今年はヨーロッパで大きな選挙が控えていますので、各国の国民感情次第で事が動きそうです。
今回のイタリア国民投票は「既存政権の信任投票」に近い形で、決まらない政治の原因となっている二院制を改め、より中央に権力を一極集中させることに賛成か反対かを問うものでした。結果は反対派が優勢で、イギリスやアメリカと同じように「既成政治に対する国民の不満」が示された形です。私の個人的な意見ですが、今後もEU存続にノーをつきつける国(離脱したがる国)が出てくるもの予想できます。しかし、アメリカはトランプ氏の登場で劇的に変化する可能性があり、ヨーロッパのパワーバランスにも影響が出てくるとすれば、EUという組織体が再び見直される可能性も高い。日本にしても、トランプとの付き合い方は非常に重要です。彼は政治家ではなくビジネスマンなので、うまく交渉すれば日本にプラスになることも多いと私は信じています。

(ナカモト)

ポピュリズム・・・政治に関して理性的に判断する知的な市民よりも、情緒や感情によって態度を決める大衆を重視し、その支持を求める手法あるいはそうした大衆の基盤に立つ運動をポピュリズムと呼ぶ。