2016年11月16日

11月16日 医療とITの融合を支える存在

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武田薬品、NECなど 創薬AIで50社連合

武田薬品工業や塩野義製薬、富士フイルムなどは人工知能(AI)を使った新薬開発を共同で進める方針。富士通とNECなどIT(情報技術)企業も含め約50社が参加し、理化学研究所や京都大学と協力して創薬用AIを開発、新薬の候補となる物質を素早く見つけ出す。巨額の開発費が必要で、成功率が2万~3万分の1と低い創薬を効率化し、激しくなる世界的な新薬開発で競争力を高めていく狙い。

富士フイルムが開発した抗インフルエンザ薬「アビガン」は、アフリカを中心に広がったエボラ出血熱に効果が期待できるということで世界中から注目を集めたことは皆さんの記憶にも新しいかと思います。画期的な新薬を開発できるとメーカーは大きな利益を得る可能性がありますが、膨大な費用と安全確認の臨床試験に長い年月がかかるのが創薬メーカーのネックです。最近何かと話題になる人工知能(AI)ですが、新薬候補の絞り込みの時間短縮という点で医療・創薬の分野で高い期待を持たれています。病気の特定などでも人工知能の成功例が報告されており、医療とITの融合はますます加速していくでしょう。
ITを駆使して作られた新薬や最新の医療機器をお医者様に案内するのはMRと呼ばれる営業マンですが、その手法はかなりアナログだと言われます。MRが相手にするお医者様は、新卒の頃から「先生」と呼ばれ、一筋縄ではいかないプライドの高い方も多く、自分たちより知識で劣るMRのことを冷たく扱うことがほとんど。元MRで、現在生命保険の外交員をしているトップセールスの方から、「MRとして成績を上げるには、お医者様の雑用をしたり、血のにじむ努力が必要だ」と聞いたことがあります。科学のデジタルな進歩の陰に、アナログな努力が積み重なっていることも忘れずにいたいものですね。

(ナカモト)

MR・・・医薬情報担当者(いやくじょうほうたんとうしゃ、英: medical representative、MR)とは、医薬品の適正使用のため医療従事者を訪問すること等により、医薬品の品質、有効性、安全性などに関する情報の提供、収集、伝達を主な業務として行う者のことを指す。