2016年11月10日

11月10日 第45代アメリカ大統領 

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トランプ氏が勝利 米大統領戦、接戦制す 
米大統領選は8日、全米各州で投票、即日開票された。異端の共和党候補、ドナルド・トランプ氏(70)が「女性初」を目指した民主党候補、ヒラリー・クリントン前米国務長官(69)を接戦の末に破り、勝利を確実にした。激戦州のオハイオ、フロリダ、ノースカロライナなどを軒並み制したのが勝因だ。米国民は異端候補に米国の再生を託した。

「アメリカンドリーム」。第45代大統領に選任されたドナルド・トランプ氏が勝利宣言のなかでも言っていたこの言葉は、筆者に古くて新らしい印象を与えた。身分や出身の差を覆し、からだひとつで頂点まで上り詰める可能性が18世紀頃のアメリカには溢れていた。米第16代大統領リンカーン然り、国際石油メジャーをつくりあげたロックフェラー然り、貧しい生活から努力と才覚でのしあがっていくことのできる環境と可能性がかつてのアメリカにはあった。時代は流れ、既得権益と規制でがんじがらめになり、持つ者は潤い、持たざる者は一生這い上がれない社会構造が出来上がってしまった。こうした生まれた時に烙印のように決まる「格差」に、国民が「NO!」と叫んだ、それが今回の選挙戦を俯瞰する様相だろう。いわゆる生まれつきの「エリート」の代表のようなヒラリー・クリントンと、エネルギッシュに可能性を切り開いていくドナルド・トランプ。国民が希望を託した姿は、後者だった。
政治・公職の経験のないトランプ氏だが、ビジネスの世界では一流だ。自社ビル、トランプタワーから臨むセントラルパークの眺望を手に入れるために周辺の空中権を買い漁り不動産価値を大きく高めたり、取得した商標権が大きな利益源に化けたりと、先見の明はズバ抜けている。今回、一企業の長から一国の長となり、その手腕を発揮してアメリカ経済ひいては世界経済を牽引する旗頭となって欲しいと思う。

 

(市川 淳)

アメリカ大統領・・・アメリカ合衆国の国家元首であり行政府の長である。アメリカ合衆国大統領選挙によって選出される。大統領選挙の被選挙権は、35歳以上かつアメリカ合衆国国内における在留期間が14年以上で、出生によるアメリカ合衆国市民権保持者である。今回70歳で就任したドナルド・トランプ氏は史上最年長での大統領となる。