2016年10月31日

10月31日 体験消費を求める若者

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物価2% 若者の消費が壁か

1990年代後半以降のデフレ下で育ってきた若者の消費がパッとしない。収入があっても貯蓄にお金を回しがちで、中高年が夢中になった自動車やステレオなどには関心がない。日銀の物価2%目標のメドがいっこうに立たないのは、そんな「ゆとり世代」の冷めた物価観や消費行動が一因である可能性がある。

若者の消費行動が変わっていると感じます。例えば音楽。かつてはCDを購入し、楽曲を楽しむのが普通でした。ところがダウンロード方式やストリーミング方式で楽曲と触れることができるようになった今、CDを購入する若者は「アイドルの握手券」といった特典目当ての層が大勢を占めるように変わりました。ではアイドルファン以外の若者が音楽やアーティストに対してお金を出さなくなったのか言うと、そうではありません。コンサートプロモーターズ協会のデータによると、コンサートなどのイベントの回数は年々増加の一途をたどっています。同協会の正会員主催のコンサート事業の数は2006年には13,837件でしたが、右肩上がりで増え続け、昨年は29,546件と10年の間に倍以上に増えています。思い返すとロックフェスといった大規模なイベントも急速に増えた印象です。若者を中心に「体験」を求めていることが明らかです。
この週末は各地でハロウィンイベントが行われ、時代の流れを感じた方も多いのではないでしょうか。ゴミ問題などモラルが問われた渋谷や六本木の大騒ぎだけでなく、筆者の住む街の小さな商店街でもハロウィンイベントで駅前が賑わっていました。市場規模では既にバレンタインを超えたハロウィンですがこれも「体験」に消費をする若者の代表的な行動と言えます。

(ナカモト)

ハロウィン・・・諸聖人の祝日の前夜(10月31日)の祭り。秋の収穫を祝い悪霊を追い出す古代ケルト人の祭りが起源。米国では、ジャック-オ-ランタン(カボチャの提灯(ちょうちん))などを飾り、仮装した子供たちが近所の家々からお菓子をもらう。