2016年10月26日

10月26日 対中外交のキーパーソン

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ドゥテルテ比大統領 今日首脳会談

25日、フィリピンのドゥテルテ大統領が来日した。6月末に就任したドゥテルテ氏は親日家を公言する一方、米国を批判して中国に接近している。「日米対中国」というアジアの安全保障の構図に影響を与える可能性がある。繰り返す「放言」は向こう見ずな暴言か、あるいは大国間で実利を得るための戦略的な行動なのか。2度目の首脳会談に臨む安倍晋三首相は、発言の真意を探りつつ、日米との連携の重要性を訴える姿勢だ。

ドゥテルテ大統領はその言動に世界中から注目が集まっています。国や経済の規模からすると異例の注目度ですが、その理由はなんといっても過激な言動です。特に目立つのが麻薬の取り締まりに関してで、一切の妥協を許さない強硬な取り締まりの姿勢が受けて「国民の支持率は90%以上」という調査結果を出したメディアもあるほどです。彼が大統領に就任してから処刑された麻薬犯罪者は8月末の時点で少なくとも2000人を超えるとされています。いくらなんでも過剰な措置だとアメリカがドゥテルテ大統領を批判すると、オバマ大統領に対して暴言を発したりと、なかなかのワンパクぶりだと感じます。このクセの強い人物に安倍首相がどう対応するかは見ものだと思います。
今回の訪日について、岸田外務大臣との面会の前に在日フィリピン人の会合参加を組み込んだりと、日本側は慎重に迎え入れたなと思います。元女優の高樹沙耶さんが大麻所持で25日に逮捕されましたが、いくらなんでもタイミングが都合よすぎて「日本でも麻薬取り締まりを強化しています。ドゥテルテ大統領の麻薬取り締まりの姿勢に賛同します。」というメッセージだと読むのは深読みし過ぎでしょうか。日本にとって対中外交のキーマンの一人である事は事実ですので、下手な手を打たないようにして欲しいものです。

(ナカモト)

ドゥテルテ大統領・・・フィリピン大統領。71歳。選挙戦では、治安回復と汚職撲滅などを掲げ、強い指導者像をアピールした。一方で、東南アジア諸国連合(ASEAN)内でも屈指の成長率を実現したにもかかわらず、貧困層の生活は向上しなかったとしてアキノ政権を批判。既存の政治に不満を持つ有権者から幅広い支持を集めた。ドゥテルテ氏は「犯罪者は射殺する」「水上バイクで中国の人工島に行って旗を立てる」といった過激な発言でも知られ、アメリカ大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏になぞらえて「フィリピンのドナルド・トランプ」とも呼ばれている。