2016年10月11日

10月11日 追いつめられるトランプ節 

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トランプ氏、女性蔑視発言 
米共和党の大統領候補、不動産王ドナルド・トランプ氏(70)は9日の第2回テレビ討論会において、2005年の女性蔑視発言の釈明に追われた。10年以上前のバス車内での私的な会話ではあったが、世間の反発を招き、複数の共和党議員らが支持を撤回する事態となっている。

「I apologize」
週末のテレビ番組で何度も聞いた言葉だ。日本では3連休だったが、来月に大統領選挙を控え、アメリカで開かれたテレビ討論会はある意味で白熱していた。ドナルド・トランプ候補が自身の過去の失言に対する釈明に追われ、「I aplogize」(謝罪します)と非を認めた。大きな体を揺らして真っ赤な顔で謝る姿を見ていて、これが大国アメリカを率いる人物といえるだろうかと他国の事とは言え、私自身ただただ不安になった。少なくともアメリカ国民のみならず世界中が注目する場面で過去の汚点を晒す姿は討論の場に立つことすらふさわしくない。また、国の未来を語らず過去のセクハラをあげつらってばかりのヒラリー・クリントン候補の姿も私には幼稚に映った。勿論、セクハラ問題を軽視していいというわけではない。女性の尊厳と権利を守る風潮の強いアメリカの国民性を考えても大きな問題なのは間違いない。しかし、政治の議論の場で、それが主要なテーマとなってはただのゴシップ番組になってしまう。アメリカ国民は自国を任せる大統領を政治的ポリシーではなく、比較的ましな人間性をもった人物を選ぶしかなくなってしまう。今後、ただ相手の汚点ばかりを指摘して、消去法で選ばれる大統領選挙であって欲しくないと思う。残り一ヶ月を切っているが、候補両氏とも姿勢を正して国民にアピールして欲しい。

(市川 淳)

テレビ討論会・・・ 大統領選挙当日の夜までに、共和、民主両党の候補者は、全米でテレビ放映される討論会で何度か議論をもって対決する。討論会が開催されるのは9月と10月で、約7000万人の国民がテレビでその様子を見ると予想されている。選挙において成否を分ける重要なイベントである。