2016年10月5日

10月5日 ヤマハとホンダの決断

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ヤマハ発動機 ホンダからOEM調達

国内二輪車首位のホンダと2位のヤマハ発動機は二輪車の生産、開発で提携する検討に入った。2018年をめどに、日本で販売する排気量50ccスクーターをホンダからのOEM(相手先ブランドによる生産)調達に切り替える案だ。宅配用の新型モデルは共同開発となる見通し。国内の二輪車市場は縮小に歯止めがかからず、1980年代の約8割減に落ち込んでいる。ライバル2社が連携して競争力を確保する。

バイク乗りからすると驚きの業務提携ではないでしょうか。ヤマハとホンダといえば強力なライバル関係にあるイメージが強いですが、その2社が手を組むというのです。背景には若者のバイク離れによる売り上げ減がありますが、いくつか理由が考えられます。80年代といえば、第二次ベビーブーム世代が青春真っただ中。おそらくは彼らが幼少の頃に「仮面ライダーシリーズ」の人気が絶頂期だったことを考えると、総じてバイクに対する憧れを持っていても不思議ではありません。今では絶滅危惧種(?)となっている暴走族がどこの地域に存在していたのも80年代で、もちろん暴走族だけがバイク業界の売上を支えていた訳ではありませんが、暴走族の衰退とバイクの売上の関係はゼロではないと考えています。若者が成人して家庭を持ち、バイクを卒業して車に乗り換えるといった行動が起こったことも影響しているでしょう。
また、90年代以降は世界規模で「環境問題」に取り組む姿勢が問われるようになりました。いまではハイブリッド車は珍しいものではなく「エコカー」という概念が普及していますが、「エコバイク」という言葉は聞き慣れません。人間一人の移動手段としては、スーパーカブなどの排気量の少ないバイクの方が圧倒的に環境に優しいとは考えられるのですが、例えば排気ガスを出さない電気スクーターが「自動車からエコバイクに乗り換えよう」という動機を市場にもたらすかと言うと難しい気がします。ヤマハとホンダの業務提携は起死回生の一手となるでしょうか。

(ナカモト)

OEM・・・製造を発注した相手先のブランドで販売される製品を製造すること。製造を請け負う企業をを「OEMメーカー」という。OEMメーカーから製品の供給を受けた企業は、自社工場を持つリスクなどを回避して自社が展開するブランドによって製品を販売でき、製造の委託を受けたメーカーも、販売先が持つ製品や企業のブランド力を利用して販売量や製品力を向上できる。