2016年10月3日

10月3日 EU離脱に問われるメイ首相の手腕

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英国、来年3月までにEU離脱通告

2日、英国のテリーザ・メイ首相は欧州連合(EU)からの離脱交渉を2017年3月末までに正式に始めると講演で明言した。交渉期限は原則2年で、英国はこの間にEUとの貿易関係や非加盟国との新たな関係構築に向けて協議する見通し。英国のEU離脱は6月の国民投票での決定後、交渉開始時期が定まっていなかったが、本格的に動き出す。

大方の事前の世論調査とは逆の結果になり、世界中に衝撃が走った英国のEU離脱に対する国民投票から早くも3カ月が経過しました。離脱が多数となった結果を受け、離脱の連鎖を防ぎたいドイツのメルケル首相などは「早期に離脱の手続きを」といったメッセージを発してきました。メイ首相はこうした意見に対し、離脱の正式交渉について明言することは初めてですが、その内容は「良いとこ取り」をしようとしているとも受け取られかねず、逆風が吹きそうです。イギリス国民がEU離脱を望んだ背景には「人の移動がたやすければ、テロリストの侵入を許しかねない」といったリスクがあると言われました。その理由とは別の意見なのですが、「非常に分かりやすい」とネットでも話題になったのが6月27日の報道ステーションでの一幕です。離脱派の方へのインタビューで「日本の最高裁がソウルにあり、国会が中国にあったら嫌でしょう」と男性が答えたのです。かつてポンドは基軸通貨であり、シティは現在でも世界の金融の中心です。プライドが高いと言われるイギリス人にとって、自国で物事を決められないことが不満だったのは理解できます。日本企業にも影響の大きい離脱交渉はスムーズに行くでしょうか、メイ首相の手腕に期待です。

(ナカモト)

ブレグジット・・・Brexit(ブレグジット)とは、”英国のEU離脱”を指す造語で、「British(英国:イギリス)」と「Exit(離脱)」の2つを組み合わせて造られました。英国のEU離脱が決まれば、経済や政治に大きな影響が出ることから広まった造語です。国民投票は離脱が多数という結果でした。