2016年9月29日

9月29日 シェアする時間 

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ウーバー、日本で出前サービス 市民が「足」に
シェア(共有)エコノミーの波が「出前」にも広がってきている。配車アプリ大手の米ウーバーテクノロジーズは28日に、飲食店の料理宅配サービス「ウーバーイーツ」を29日に日本で始めると発表した。ウーバーが仲介して、配達員として登録する一般の人が料理を届ける。消費者は自宅や職場で気軽に飲食店の料理を楽しめることが魅力。小包などの宅配サービスに発展して配送会社と競合する可能性もある。

日本に進出して約3年、ウーバーのサービスが飲食業界まで及んできた。出前は時間帯や曜日によって注文の量にバラツキが大きい。待機時間や移動時間を減らし、配送にかける人件費の無駄を無くす一助になるかもしれない。比較的割高な出前での食事料金をコストダウンにより引き下げられれば消費者にもメリットが大きい。配送時間や安全に運ぶ、というクオリティ面の向上、安定化に努めて発展して欲しいと思う。
こうした「時間をシェアする」という感覚は欧米では昔から根付いている。例を上げれば「時間銀行」というものだ。もともとは1983年にカナダで生まれた概念で、今はイタリアの女性、特に単身のキャリアウーマンの間で特に人気が高まっている。インターネットを通じて会員どうしが空いた時間で家事やペットの世話、ベビーシッターや家電の修理を申し出て、働いた対価として今度は自分が忙しい時に時間の空いた会員に手伝ってもらう。「相互扶助」の精神をよりビジネスライクにしたかたちと言えようか。考えてみれば、昔日本でも地域社会で声を掛け合い、子供の世話や家事を分担し合った時代があった。単身世帯やマンション住まいの増加で希薄になった隣人との距離感が、インターネットを通じて縮まる。新しいコミュニティのかたちなのかもしれない。

(市川 淳)

ウーバー・・・Uber(ウーバー)とは、アメリカ合衆国の企業であるウーバー・テクノロジーズが運営する、自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリである。特徴としては、一般的なタクシーの配車に加え、一般人が自分の空き時間と自家用車を使って他人を運ぶ仕組みを構築している点で、顧客が運転手を評価すると同時に、運転手も顧客を評価する「相互評価」を実施している。現在は世界70カ国・地域の450都市以上で展開している